Nokia、Safariと同じブラウザコアをSeries 60携帯に採用

» 2005年06月13日 18時12分 公開
[ITmedia]

 Nokiaの新製品Series 60 Platformには、Appleが自社ブラウザSafariに採用しているオープンソースのブラウザコアが使われる。同社が6月13日、明らかにした。

 AppleのSafariブラウザはオープンソースプロジェクトのブラウザコアであるKHTMLを使っており、同じ技術はKDEのKonquerorブラウザにも使われている。Appleはその成果をレンダリングエンジンのWebCoreとして公開している。

 NokiaがSymbian OSベースのSeries 60で採用するのはこのWebCoreとJavaScriptCoreコンポーネント。AppleはWebCoreとJavaScriptCoreなどを含め、WebKit Open Source Projectとしてオープンソース公開している。

 NokiaはAppleとのコラボレーションにより、このオープンソースコミュニティーに参加し、特にモビリティ分野での開発に寄与する計画だという。

 Nokiaの最高技術責任者であるペルティ・コルホネン氏は「NokiaはSeries 60で最適化されたモバイルWebブラウジングを提供できることを喜んでいる。オープンソースソフトウェアは開発に理想的なもので、ソフトウェアの革新と進展を素早くソフトウェアに反映できる」と述べている。

 Appleのワールドワイド製品マーケティング担当上級副社長であるフィル・シラー氏は「Safari Web Kitは素晴らしい性能、効率的なコードベースとオープンソース標準サポートを提供しており、Nokiaの新製品であるSeries 60などのプロジェクトにとって理想的なオープンソース技術だ」とコメントしている。

 新しいSeries 60ブラウザはすべてのSeries 60ライセンシーに対し、2006年前半に標準アプリケーションとして提供される。このブラウザは既存のSeries 60ブラウザの全機能をサポートし、パフォーマンスの向上、新機能の追加が図られている。

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