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» 2005年06月17日 18時25分 UPDATE

モバイルコンテンツ・プチレビュー:昨日の敵は今日の友――独特のシステム「真田十勇士」

ファミコン時代の名作「真田十勇士」。独特のシステムを採用しており、手下の数がHPとなる。手下が減ったら、減りっぱなし。どうやって回復するかというと……

[小松しおる(StoryWorks),ITmedia]

 ケムコといえば、ファミコン時代から人気タイトルをリリースしてきたゲームメーカー。携帯向けにもゲームを複数移植しており、「ケムコのケータイゲーム」では本格RPGなども配信していることを確認できる。

 個人的に、ケムコのRPGはファミコン時代、中古市場でよく購入させてもらった。そのうちの1つ、懐かしの「真田十勇士」が携帯アプリで復活しているということなので、早速レビューさせてもらうことにした。

Photo (C)1988-2005 KEMCO
コンテンツ名 「真田十勇士」
料金 315円(売り切り制)
対応機種 FOMA 900i、901iシリーズ
アクセス 「メニューリスト」-「ゲーム」-「ゲーム1」-「ミニゲーム」-「ケムコスペース200」-「ウリキリ!ケムコ帝国」

昨日の敵は今日の友

 真田十勇士は、一見するとごく普通のRPG。しかし最大の特徴は、その戦闘システムにある。連れている手下の数が、そのまま幸村&十勇士のいわゆるHP(ヒットポイント)になっているのだ。

 手下がやられたら、HPは減りっぱなし。ではどうやって回復するかというと、戦闘中、敵を説得して仲間にするわけだ。出てきた敵が、即味方になってHP回復につながることもあるという、なかなか不思議な仕組み。もちろん説得に失敗することもあり、この場合は敵が襲いかかってくる。これがこのアプリの一番、面白い部分だ。

 真田十勇士には、敵や味方に「侍」「伊賀忍者」などの職業が存在する。戦闘時には相性があり、「農民」は「侍」に強く、「侍」は「甲賀忍者」に強いといった設定になっている。この相性を無視して戦うと、全滅しかねないので注意しよう。ちなみに、前述の説得時にも相性は存在するようで、セオリーとしては、敵と同じ職業の味方キャラクター(十勇士)に説得させると成功率が高いようだ。まずはメモを片手に、この研究から初めてみるのもよいだろう。

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毎日食べよう、ご飯は大事

 たとえ武勇の誉れ高く、我慢強い十勇士の皆さんといえども、お腹が空けばストレスもたまる。攻撃力も減るし、いいことはない。これに備えて兵糧を買い、部下達の与えて忠誠度を上げる必要がある。

 ただ気をつけなければならないのが物価で、「米」「武器」「弾薬」などは街によって値段が違う。さらに、単に値段が違うだけではなく、今日は大坂が安いけど、明日は小田原が安い……というように時間経過と共に、相場が変化する。やっとたどり着いた街で、なけなしの予算ギリギリまで高い米を買い漁った次の瞬間、底値まで暴落し、今までの苦労はなんだったのさ……ということもある。

 ちなみにゲームを始めてすぐはお金がないので、賭博場に行って金を稼ぐのがオススメだ。賭博場の出目は割合読みやすいので、筆者はすぐに1000両、2000両ぐらいを手に入れることができたのだった。

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三好晴海ってオカマですか??

 話は少々それるが、筆者は十勇士の中でも一人の勇士が気になっている。その名は三好晴海。職業くノ一。

 ただ、くノ一? 通常の真田十勇士ものでは、三好晴海入道といえば大男で鉄棒を振り回すキャラとして描かれるのだが……。坊主頭の彼が、女装していたのか? との疑問にとらわれてしまう。名前が「ハルミ」と読めるから、くノ一に設定されたのか。昔の筆者は純真だったもので、全く疑いもせずサラリと流して遊んでいた。携帯アプリとして再びプレイして、一番気になったポイントである。

「ファミコンをそのまま移植」もアリかも

 真田十勇士は、売り切り制のアプリ。セーブも簡単で、データの読み込みなどもほかのRPGアプリと比べて格段に早い。

 唯一何か言わせて貰うとしたら、せっかく携帯版に移植したんだから、何か携帯版の新機能や、リニューアル部分が欲しかったかもということ。CGは明らかにファミコン版をそのまま移植したものだし、音楽も携帯の機種によっては再生音源が良くなっていたりするが、基本的にはあまり変わっていない気がする。

 とはいえ、いまどきの派手なRPGでなく、ファミコン時代の感覚で手軽に楽しみたいという人もいるだろう。筆者が多少ケムコびいきで、点が甘くなってしまうというのもあるが、これはこれでゲームバランスも優れておりおススメしたいゲームの1つだ。

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