合わせ技でSymbian携帯電話を機能不能に陥れる新種のトロイ

» 2005年07月04日 21時25分 公開
[ITmedia]

 フィンランドのウイルス対策ソフト企業、F-Secureは7月1日、Symbian OSを搭載した携帯端末に感染するトロイの木馬「Doomboot.A」が発見されたとし、情報を公開した。

 ウイルス本体は、Symbian向けのゲーム「Doom2」のクラック版を装った「Doom_2_wad_cracked_by_DFT_S60_v1.0.sis」というファイルだ。これをダウンロードし、感染してしまうと、Doomboot.Aはユーザーに気づかれないよう目立った症状を見せないようにしながら、別のウイルス「Commwarrior.B」と壊れたシステムファイルをダウンロードする。

 すると今度はCommwarrior.Bが活動を始める。このウイルスは、近くの端末を探してBluetoothによる通信を行おうとし、端末の電源を使い切ってしまう。

 ここでいったん電源を切った後に充電を行い、携帯電話を再起動しようとすると、壊れたシステムファイルによって携帯電話自体が立ち上がらなくなってしまうという。こうなるといったんフォーマットするしか手段はなく、電話帳をはじめとするさまざまな情報が失われてしまう。

 Doomboot.Aがやっかいなのは、ユーザーにその存在を知られないように活動する点だ。アプリケーションメニューはもちろん、プロセス一覧にも表示されないため、ユーザーがその活動に気づくのは難しいとしている。

 なお同社でウイルス対策研究の責任者を務めるミコ・ヒッポネン氏は、ブログの中で、自身がヘルシンキ市内をドライブしていたときにCommwarrior.Bを受け取ったことも明らかにしている。同氏が車を運転中、突然「SPA1からのBluetooth通信を受け入れますか?」という表示がなされ、「はい」と答えたところCommwarrior.Bの複製が送り込まれてきたということだ。

 これを踏まえて同氏は「携帯ウイルスはもはや理論上のものではなくなった」としている。

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