音声通話の5割は携帯を利用──総務省

» 2005年08月04日 20時13分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 総務省が8月4日にまとめた国内の音声通話の利用状況によると、固定電話から携帯電話に通信手段がシフトしていることが分かった。

 合わせて、ブロードバンド環境の普及により固定電話からのダイヤルアップが減少。電子メールの利用により、音声通話自体も減少傾向にある。

「固定から固定」は50.6%に低下

 音声通話の回数を見ると、「固定電話から固定電話」に発信する回数は年々減少。2004年度は、638億4000万回となっており、全体に対する比率は対前年比6ポイントマイナスの50.6%となった。

 一方で増加しているのは、「携帯電話から携帯電話」の発信回数。375億8000万回で全体に対する比率は29.8%。対前年比では2.9%増だった。「固定から携帯」「携帯から固定」を合わせると、携帯を利用した通話が全体の約5割を占めるまで伸びてきている。

区分 回数(億回) 全体比 対前年度比
総通信回数 1260.9 -3%
固定から固定 638.4 50.6% -6%
固定から移動 88.4 7% -7.3%
移動から固定 158.2 12.5% -1.3%
移動から移動 375.8 29.8% 2.9%増

 この傾向は、回数ではなく通信時間でも同様だ。通信時間では、「固定から固定」が対前年比で14.9ポイント減少しているものの、全体比では55.4%と未だ過半数を占めている。「移動から移動」は、対前年比0.7ポイント上昇して28.3%だった。

 「固定から固定」では大きく通信時間が減っているが、「ADSLなどの普及によりインターネット接続のための電話・ISDNの長時間利用が減少していることがうかがえる」(総務省)。

 ちなみに、「移動から移動」の通信時間は2004年度の1年間で13億1800万時間。年に直すと15万年となる。

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