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» 2005年08月25日 23時59分 UPDATE

au発の書籍が、コンビニで売られる理由

EZチャンネルのコンテンツ「クイズ!知ってど〜する!?」が書籍化された。販路としては、コンビニの引き合いが強かったようだ。

[杉浦正武,ITmedia]
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 既報のとおり、EZチャンネルの番組「クイズ!知ってど〜する!?」が書籍化される。携帯向けに配信されていた雑学情報をA5変型の本にまとめたもので、各ネタの項目には五月女ケイ子氏のイラストも付いている。

 ケータイ発の書籍を刊行する狙いは何か、EZwebのコンテンツを編成するmedibaの担当者に聞いた。

手帳サイズのコンパクトな書籍に

 クイズ!知ってど〜する!?はEZチャンネルスタート当初から提供されているコンテンツ。EZチャンネルのラインアップの中でも、エンタメ系番組としては1、2を争う人気だという。現在までに配信された“知ってど〜する!?”なネタは250におよぶ。

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 medibaの編成部 チャンネルグループプロデューサー、菅谷洋一氏はこうしたネタを寝かせておくのは惜しいと考えたと話す。

 書籍化にあたっては、まず全体の中から70ネタを厳選。体裁も、手帳サイズのコンパクトな大きさを選択した。頭にあったのは、『ベラベラブック SmaSTATION!! Vol.1』のヒットのようだ。

 「手帳サイズで、100万部売れた。ほかにもお笑い芸人の“ネタ形式”の書籍など、コンパクトにサクッと読めるものが売れている」

 こうした考えから、企画のコンセプトがまとまったという。

書籍は「ファーストウィンドウ」という意識

 菅谷氏は書籍はメディアとしてやはり「ファーストウィンドウ」だと話す。

 「たとえば最初に出版物として写真集があって、それが“2年落ち”“3年落ち”(2〜3年経過)して携帯電話の待受コンテンツになるということもあった。書籍は権威の高いメディアだ」

 いくらケータイがメディアとして成長してきたといっても、それは「セカンドウィンドウだろう」という意識を持つ事業者も多い。携帯発の書籍、というアイデアは版元探しの過程で色よい返事をもらえないこともあったという。

 ただし販売チャネルに話をもっていくと、コンビニからの反応がよかった。企画をバイヤーにプレゼンしていると、コンビニ店舗からの引き合いが強かったと菅谷氏は話す。

 「こういう本は、若年層が多く利用するコンビニに向いていると。コンビニは書籍を面で陳列しているが、雑誌などがおいてあるスペースに設けてある小さい棚に、本を数冊並べればいいという話になった」

 コンビニは店舗数が多いから、各店で数冊でも全体では大きな数になる。結果的に、初版は書店での販売も合わせて11万部を刷ることが決定している。

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 この書籍にはQRコードを利用したネット融合の仕掛けも盛り込まれている。各ネタのページに付いているQRコードを撮影すると、EZチャンネルでそのネタを配信した回の動画が1回21円で視聴できるというものだ。

 KDDIのコンテンツ・メディア事業本部のメディアビジネス部、古茂田渉氏はこのようにコンテンツを積極的に多面展開したいと話す。

 「クイズ!知ってど〜する!?は、auの書籍販売サイト『au Books』でも先行販売する。auとして物販の仕組みを持っているし、コンテンツ配信もできる、その自社プラットフォームにコンテンツを乗せていく」

 既に、これ以外のプロジェクトのマルチメディア展開の計画が進んでいると古茂田氏。「EZチャンネルが、動き始めた」と意気込みを話していた。

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