フルキーボードだけどキー数は半分──Sony Ericsson「M600」 3GSM World Congress 2006:

» 2006年02月15日 19時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 携帯電話に搭載されるフルキーボードは、端末の大きさにある程度限界があることから、どうしても小さいキーがぎっしり並ぶ形になりがちだ。そんな中、3GSMでSony Ericssonが披露した「M600」のフルキーボードはちょっと変わった仕様になっている。

 Sony Ericssonのブースには、フルキーボード対応の2機種の新モデルが展示されている。1つは200万画素カメラと2.8インチ液晶を備え、802.11b準拠の無線LANとUMTS/GSMに対応したハイエンドモデル「P990」。もう1つは2.6インチ液晶を搭載したスリムなUMTS/GSM端末「M600」だ。いずれもOSはSymbian 9.1のUIQ 3.0で、ディスプレイはタッチパネル対応。スタイラスペンによる操作が可能だ。

フリップ式端末のP990。フルキーボードが付いているが、スタイラスペンで操作する


P990は、底面にオートフォーカス機構付きの200万画素カメラを搭載している


ストレート型のM600。こちらもタッチパネル対応だ。ディスプレイが大きいため、日本の一般的なストレート型端末より横幅が広い。カメラは非搭載

 P990は、テンキーの付いたフリップを開くとフルキーボードが現れるタイプで、小さなキーが並んでいる。対するM600は、フルキーボード端末であるにもかかわらず、キーの数が少ない。

 理由は特殊なキーにある。M600のキーをよく見ると、1つのキーの両脇にそれぞれ文字が割り振られているのが分かるだろう。M600のキーはシーソー状になっており、キーの右と左を押し分けることで、異なる文字を入力できるようになっているのだ。

 フルキーボードを搭載したユニークな機構の端末といえば、Nokiaの「E70」(10月13日の記事参照)が思い浮かぶが、小さな端末の限られたスペースの中にキーを効率よく配置するためのアイデアではM600も負けていない。

左がP990、右がM600のキー。M600は、デュアルファンクションキーと名付けられたシーソー状のキーを採用することで、ほぼ一般的な携帯電話のキー配列のままフルキーボードとしても利用できる


端末を開くと、ディスプレイの左右にキーボードが現れるNokiaの「E70」


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