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» 2006年10月04日 21時53分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2006:携帯電話から冷蔵庫の中身が確認できる──そんな未来を「PUCC」は目指す

CEATEC JAPAN 2006にて、NTTドコモの石川憲洋氏による「デジタルコンバージェンスに向けたP2P ユニバーサルコンピューティング・コンソーシアムの活動」と題した講演が行われた。

[遠藤学,ITmedia]
photo NTTドコモ 石川憲洋氏

 CEATEC JAPAN 2006にて、NTTドコモ サービス&ソリューション開発部 ユビキタスインターネット担当 担当部長の石川憲洋氏による「デジタルコンバージェンスに向けたP2P ユニバーサルコンピューティング・コンソーシアム(PUCC)の活動」と題した講演が行われた。

 デジタルコンバージェンスとは、PCと家電・放送・通信などの各業界の境界を越えて、これまでそれぞれが単独で成り立っていた産業・市場を、デジタル機器の融合を通し、新しい分野・産業・市場を創出してゆく過程を示したもの。“デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス。”といったように、CEATECのテーマとしても採用されている(7月20日の記事参照)。

 石川氏はデジタルコンバージェンスの発展段階は、もの/デバイスがデジタル化される「デジタル化」、インターネットやほかの情報家電につながる「ネットワーク化」、ソリューション・サービス提携事業者が参入し、さまざまな情報サービスが提供される「プラットフォーム化」の3段階に分けられると説明。

 中でも、第3段階目であるプラットフォーム化が重要だと語り、デジタルコンバージェンスに向けたプラットフォーム化のためには、多様なネットワーク環境への対応、多様なデバイスへの対応などが必要との認識を示した。

携帯電話からエアコンなどの家電が制御可能に

photo ドコモ、シャープ、三菱電機、日本ヒューレット・パッカード、東芝、日本エリクソンなどの企業に加え、慶應義塾大学、京都大学、早稲田大学、立命館大学などが参加している

 続いて石川氏は、産学協同で研究開発を行うコンソーシアムであるPUCCの活動を紹介。PUCCの主な目的には、P2Pネットワークでさまざまな機器を相互に接続、運用する技術の開発、R&Dを通してデファクトスタンダードとなるP2P技術の開発などがある。

 技術的目標としては「完成度の高いP2Pネットワーク技術の開発」、「メタデータを利用したサービスの発見、結合、移譲を行う高機能アプリケーションの開発」、「実証実験によるP2Pネットワーク運用技術の確立」、「2年で実用化可能な技術の開発」、「研究着手済み要素技術の応用」の5つを挙げた。

 また、実用化した際のサービス例として、携帯電話からさまざまなメーカーの多様なデバイスが利用可能になる点にも触れ、具体的には、携帯電話で撮影した写真をテレビに表示したり、家の冷蔵庫の中身を確認したり、家と同じ環境で家電を制御したりするサービスが紹介された。


photo 実用化に向けてのスケジュール。現在は技術検討およびプロトタイプ試作/実証実験の時期に当たる
photo 携帯電話から家の冷蔵庫の中身が確認できるのは、主婦にとって重宝する機能となりそうだ

 最後には「2年という期限があるので、少しづつソリューションを増やして、来年度中くらいには実用化へのめどをつけたい」との意気込みを示した石川氏。本講演にて使用された資料は、PUCCのWebサイト( http://www.pucc.jp/ )にて、後日公開される予定だ。

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