三洋電機製端末としては、「W31SA II」以来約1年半ぶりとなるスライドケータイの「W51SA」。ワンセグの最長連続視聴時間を約5時間に延ばしたほか、2.6インチのQVGAディスプレイにIPS液晶を採用するなど、ワンセグの視聴環境をさらに充実させているのが特徴だ。
本体には、このワンセグの番組をはじめ、LISMOやSD-Audioなどのコンテンツをたっぷりと保存できる1Gバイトものメモリを搭載。さらに、こうしたコンテンツを再生すると同時に、内蔵のFMトランスミッター機能を利用すれば音声をカーオディオなどで楽しむこともできる。
W51SAのデザインは、スライド形状を採用したことで、折りたたみ型の「W43SA」と比べると大きな変化を遂げている。ボディのディスプレイ側は、クリアパーツで一体成型したフォルムを採用。ボディカラーはグラスグリーン、アイボリーホワイト、モダンブラックの3色が用意されている。
グリーンとホワイトはダイヤルキー面にガンメタリックをあしらい、その縁取りを側面まで回り込ませて、ボディサイドのアクセントとしている。アイボリーホワイトは、ホワイト、グレーの組み合わせに加えてボルドーを指し色にしてよりエレガントさを演出。またグリーンは、本機がFMトランスミッターを内蔵するなど音楽を意識していることもあって、“auケータイで楽しむ音楽”のキーワードであるLISMOを連想させる色味となったようだ。
スライド機構はオープン用のボタンなどを持たず、ユーザーの手で開閉する仕組み。もちろん「スムーススライド」機構により、片手で簡単に開閉できる。また、ワンセグ視聴時はスライドを閉じた状態でも十字キーの“マルチファンクションキー”とソフトキーで音量やチャンネル、表示モードの切り替えができる。独立したクリアキーを、ダイヤルキー側ではなく十字キーの近くに配する点には非常に好感が持てる。ディスプレイには800:1のハイコントラストと170度の広視野角を持つ2.6インチIPS液晶を採用。ただし他社のモデルと違って、ワイドパネルではない。
背面には199万画素のオートフォーカス(AF)付きカメラとライト、表示ランプが並ぶだけのシンプルなデザイン。カメラは動画撮影時もAFが作動し、VGAサイズの長時間ムービーの撮影も可能だ。最大2Gバイトまでに対応しているmicroSDは、左側面の専用スロットに格納。右上角に収納されるアンテナは2段式ロッドアンテナで、これはFMラジオの受信とトランスミッターの送信用としても機能する。
スピーカーはメインディスプレイの下端寄りに配され、手前向きに縦長の開口部、左右側面にパンチメタルで覆われた開口部を持つ。一方マイクは、ステレオのICレコーダーと共用でキー側ボディの下端左右に穴が開けられている。今回のモデルは音楽にこだわりを持つだけあって、音には細心の注意が払われているようだ。
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