「W62S」はGSMローミングに対応する端末で、約180カ国で通話を、約100カ国でWebやメールなどのパケット通信を利用できる。端末内には、海外で便利に使えるさまざまな機能が用意された。「GlobalAssort」メニューの中にまとめられた、海外向けの機能を見ていこう。
W62Sの海外向けコンテンツの中でもユニークなのが、PSPの人気コミュニケーションソフト「TALKMAN」を携帯向けに移植した「TalkManFlash」。旅行で必要な会話集が収録され、外国語をしゃべるのが苦手な人の代わりにしゃべってくれるソフトだ。本体には英語版、中国語版、フランス語版がプリセットされ、メーカーサイト経由でドイツ語版、スペイン語版、イタリア語版を配信する予定だ。基本会話、空港、買い物、レストラン、トラブルなどのシーンの中から必要なフレーズを選ぶと画面にテキストが表示され、そのフレーズの発音がスピーカーから流れる。上下キーで横画面に切り替えられるので、携帯を持ったまま横にいる人に見せるときに便利だ。
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旅先から日本にメールや電話をする際に気になるのが、日本の時刻。W62Sには2カ国分の時計を1画面に表示するツインプラネットクロックが用意され、一目で現地と日本の時刻を確認できる。この時計は待受画面に設定することも可能。端末を閉じた状態でサイドキーを押すと、背面の有機ELに時刻が表示される。
海外で使う端末ということもあり、W62Sの電卓には通貨と単位の換算機能が用意される。通貨換算にはマナーキー、単位換算にはメモキーで切り替えられる。
端末を開閉するたびに異なる待受画面が表示される「まちうけ文庫」のコンテンツとして用意されたのは、「世界遺産」と「地球の歩き方」。地球の歩き方は、旅先のトラブル対処集などが用意され、豆知識として役立つという。
「GlobalAssort」メニューの外にも、海外で役立つ機能がいくつかある。1つは文字入力の英語予測入力への対応だ。バイリンガルモード時だけでなく、日本語入力時に英字入力に切り替えたときにも機能するので、日本語と英語が交ざった文章を入力する際に役立つ。
2つ目はハイパーアラーム。「時差ぼけしている時でも確実に起きられるよう、アラームの音を大きくする」(説明員)という機能で、約90デシベルという防犯ブザーなみの音で起こしてくれる。
ほかにも、端末開閉時の背面アニメに「世界の国」が用意されるなど、旅心をそそるコンテンツが用意される。
ワンセグには非対応ながら、おサイフケータイや着うたフル、EZナビウォーク、EZチャンネル、EZニュースフラッシュ、PCサイトビューアといった主なサービスに対応し、カメラもオートフォーカス対応の201万画素CMOSを搭載するW62S。薄くて軽いボディは旅先でもスマートに利用できそうだ。
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