連載
» 2008年02月20日 15時13分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:現状“最強携帯カメラ”なのか、PHOTOSの実力を見る──「PHOTOS 920SC」 (1/5)

500万画素、光学3倍、キセノンフラッシュ、そして顔認識AF……海外で多くのデジタルカメラ製品を投入するSamsung電子製のハイエンドデジカメケータイ、それが「PHOTOS 920SC」だ。本職デジカメとの作例比較も含めて、どれだけの実力があるのかをチェックする。

[荻窪圭,ITmedia]
photo Samsung電子製の「PHOTOS 920SC」(ホワイト×ホワイト)。このほか、ブラック×レッド、ブラック×ブラック、ホワイト×ターコイズの全4色で展開する

 auからEXILIMケータイが出たと思ったら、今度はソフトバンクモバイルから「PHOTOS 920SC」が登場した(そのほか、ドコモやauからCyber-shotケータイも出る)。

 さて、どっちがよりデジカメっぽかったかというと、実はPHOTOSの方。500万画素のCMOSセンサーを備えつつ、光学3倍ズームレンズを搭載。内蔵フラッシュもキセノンライトで強力、顔認識AF機能も持っている。デザインはやや分厚く、ずんぐりした四角いスライド形状で、横向きに構えるとやはりコンパクトデジカメっぽい。

 PHOTOS 920SCは韓国Samsung電子の製造。Samsung電子製デジカメは日本で発売されてないので知る人は少ないかもしれないが、同社は日本以外の国(韓国や欧米)で多くの製品を投入するデジカメ製造メーカーの1社でもある。それを考えると、日本でもデジタルカメラのノウハウを盛り込んだハイスペックなデジカメケータイが出てもおかしくはないというわけだ。

 でははじめに、なかなかよく考えられたと思える基本機能と操作系をチェックしよう。

 撮像素子は500万画素のCMOSセンサーで、光学3倍ズームレンズを搭載する。詳細なレンズスペックは公表されていないが、おそらく広角側は35ミリフィルム換算で38ミリ。撮った写真を見るとそのような感じである。レンズの明るさは広角側でF3、望遠側でF5かと思う。

 撮影画像サイズは最大で2560×1920ピクセル。画質はスーパーファイン以下、全4段階。たいていのケータイカメラは撮影枚数を稼ぐためか、高画質に設定しても圧縮率が思うほど変わらないことも多いが、PHOTOS 920SCは最高設定である5M/スーパーファインにすると1枚2Mバイトを越えるファイルサイズになる。5Mモードでばしばしデジカメ代わりに使う場合は、大容量のmicroSDが必須となろう。

 なお、今回の作例はすべてスーパーファインで撮った。しかし、さすがにそれではファイルサイズが大きすぎて場合により扱いにくくなるので、普段はもう少し設定を落としてもいいだろう。

photophoto 横位置では、シャッターキーの半押しによるAFロックもできて、そのスクエアな形状とともにきわめてデジカメっぽく使える。その横のキーはズーミングに使う(左)。裏面だけを見るとまさにデジカメの雰囲気。キセノンフラッシュはケータイとしてはかなり大きめで本格的だ(右)
photophoto メニューを表示させるとデフォルトのカーソル位置にカメラ機能がある。サイドキー(シャッターキー)の長押しより決定キーを2回ぱぱっと押す(メニュー表示→カメラ実行)方が簡単に起動できるかも(左)。スライドさせると、縦位置の撮影モードになる(右)
photophoto メニューキーから各種詳細設定へ。ちなみに縦位置モードだと撮影画像も縦になる(左)。(もちろん縦位置撮影時のみになるが)ダイヤルキーを使ったショートカット操作も可能だ(右)
photophoto 閉じると横位置撮影モードになる(左)。横位置だと撮影画像やメニューUIも横向きになる(右)
photo ズーミングしてみる。3倍の光学ズームレンズを搭載し、ここまで寄れる

 フラッシュは携帯に多く採用されるLEDではなく“パッ”と点滅するキセノンライトを採用する。本職のデジカメが搭載するフラッシュほど強力ではないが、撮影補助用ライト的なLEDと比べるとかなり強力なのがポイントだ。

 カメラの起動はメニューから、あるいは側面のカメラキーの長押しで行う。

 基本機能で特にうれしかったのは、縦位置撮影も横位置撮影もディスプレイのスライドと連携してくれること。ディスプレイを開くと縦位置での撮影になり、撮影画像を「1920×2560ピクセル」に設定。閉じると横位置のデジカメスタイル撮影になり、撮影画像も「2560×1920ピクセル」の横長設定に自動的に切り替わる。つまり、ディスプレイを開くか否かで縦向きと横向き写真を撮り分けるられるわけだ。慣れると意外に便利なのである。

 なお、十字キーやメニューキーはディスプレイ面にあるので、横位置で構えてもカメラの操作に大きな不自由はない。まぁ、ダイヤルキーの機能ショートカットは使えなくなるのだが。

 シャッターは、決定キーか側面のシャッターキーで切る。本体側面のシャッターキーは半押しによるAFロックが可能となっている(ただ、決定キーで撮るときはAFロックできないので注意)。

 撮影機能はかなり豊富だ。今回は「500万画素の最高画質」をメインに見ていくので細かい撮影機能(パノラマとか動画など)には触れないが、カメラ重視モデルと呼ぶだけの機能を持っていることも、まず評価しておこう。

 メニュー操作は画面上部に並ぶアイコンから行う。このアイコンはメニューであると同時に、現在の設定も示してくれる。顔認識、マクロ、フラッシュ、セルフタイマー、ホワイトバランスといった主要設定が表に出るが、さらに下の階層にある設定メニューで、手ブレ補正のオン/オフ、ISO感度設定(100から800まで)、測光パターン、さらには彩度やコントラストの調整まで可能だ。

 光学ズーム操作は十字キーの左右か本体側面のズームキーで、十字キーの上下で露出補正もできる。

photophoto 設定メニューではより細かい設定が可能だ。ISO感度もここから変更できる

 では、お待ちかねの作例をチェックしていこう。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.