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» 2008年03月07日 23時59分 UPDATE

昔のケータイの中身が見たい:第1回 FOMAの魅力を盛り込んだ“ビジュアルタイプ”端末──「P2101V」 (1/2)

NTTドコモが2001年5月30日から試験サービスを開始した第3世代携帯電話サービス「FOMA」。その最初の端末の1つが松下通信工業(当時)製の「P2101V」だ。その巨大な折りたたみボディの中身は一体どうなっているのだろうか。

[今泉博通,ITmedia]

 2001年にスタートしたドコモの3G携帯電話サービス「FOMA」は、対応端末が3種類用意されていた。テレビ電話機能などを備えた“ビジュアルタイプ”のP2101Vと、NEC製の“スタンダードタイプ”端末「N2001」、そしてデータ通信カード「P2401」だ。

 P2101Vは、音声通話に加えてテレビ電話や動画配信サービス「M-stage visual」に対応し、回線交換を使った64Kbpsデジタル通信、上り64Kbps/下り最大384Kbpsのパケット通信(ちなみに503iシリーズのパケット通信速度は最大9600bps)など、先進的な機能を搭載していた。通話とiモードが同時に利用できる「マルチアクセス」や、ケーブルを接続してのデータ通信などには対応していなかったが、FOMAの魅力が体感できる、初代ハイエンドモデルという位置づけだ。

PhotoPhoto FOMAの初代ハイエンド端末「P2101V」。松下通信工業製だ。でかくて重いその巨体は、見る者を圧倒する

 ディスプレイは約2.2インチのTFT。26万色表示に対応している。解像度は、当時は120×160ピクセルが一般的だったが、P2101Vは176×220ピクセルと高解像度だ。カメラは約11万画素のCMOSタイプ。実はドコモとしては初のカメラ付きケータイだった。カメラはテレビ電話に利用するほか、写真/動画の撮影ができる。

 アンテナは内蔵型ですっきりしているが、ボディはいったい何が入っているのかと思うほどに分厚い。外形寸法は56(幅)×104(高さ)×35(厚さ)ミリで、重量は150グラムもある。そのわりにバッテリー容量はさほど大きくなく、3.7ボルトの690mAhで、連続通話時間は音声が約100分、テレビ電話は約70分で、連続待受時間は55時間しかない。

PhotoPhotoPhoto サイズの大きさを隠すためか、かなり曲面を多用した独特のデザイン。底面は全体がカバーされているように見えるが、バッテリーパックの容量は案外小さい。ヒンジ部に、ドコモ端末としては初めて11万画素のCMOSカメラを搭載した。テレビ電話をするためには、イヤフォンマイクを使う必要があった
PhotoPhoto メーカーが違うが、NECの最新端末「N705iμ」と並べてみた。同じFOMA端末かと思うほど厚さが違う。7年間の技術の進歩にはただただ驚くばかりだ
PhotoPhoto ちなみにP2101Vは、N705iμ 3台分よりもさらに厚い

 さて、前置きが長くなったが、早速中身を見てみよう。

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