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» 2008年03月21日 19時08分 UPDATE

Mobile&Movie 第299回:バンテージ・ポイント「ニュースを見てくれ。大統領が撃たれた」

映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、アメリカ大統領狙撃事件を8人の異なる視点で描く『バンテージ・ポイント』。パニック状態の現場で事件の目撃者たちは、ケータイで連絡を取り合います。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名バンテージ・ポイント(Vantage Point)
監督ピート・トラヴィス
制作年・製作国2008年アメリカ作品


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 今回ご紹介する作品は、アメリカ大統領狙撃事件を8人の異なる視点で描く『バンテージ・ポイント』。パニック状態になった現場で、事件の目撃者たちは携帯電話で連絡を取り合います。

 アメリカ大統領(ウィリアム・ハート)は、テロ撲滅のための首脳会談に出席するためスペインを訪れていました。その警護にあたるバーンズ(デニス・クエイド)は、ベテランのシークレット・サービス。数ヶ月前の大統領暗殺未遂事件による精神的なダメージを受けていましたが、同僚のテイラー(マシュー・フォックス)の推薦で現場に復帰し、過敏なほどの注意力で大統領の身辺を見張っていました。

 スペイン・サマランカの広場で、大統領が行なうテロ撲滅のスピーチは全世界に生中継。敏腕ディレクターのレックス(シガニー・ウィーバー)は歴史的な瞬間を伝えるニュース番組の進行に全力を注いでいました。新人レポーターのアドリブも許さないほどに。そして、大統領のスピーチが始まった直後、一発の銃声が鳴り響きます。衝撃的な映像をカメラはおさめていたのでした。

 妻や家族との関係に悩み、ヨーロッパを旅していたハワード(フォレスト・ウィテカー)は、スペインでアメリカ大統領の演説が聞けると知り、サマランカの広場に駆けつけます。年齢や人種も様々な人々が集まった広場で、カメラを回して動画を撮っていたハワード。大統領が登壇した時も、ハワードはそこに集まった人々や建物の様子を撮影していました。

 やがて、群集の興奮が最高潮に高まった瞬間、銃音が響き渡り、歓声は悲鳴に変わってしまいます。大統領が倒れ、それを取り囲むシークレット・サービス、逃げ惑う人々。ハワードは無我夢中でカメラを撮り続けます。やがて、ハワードは自分のカメラが重大なものを撮影していたことに気付き、おもむろに携帯電話を取り出します。

 「パム、僕だ。起こしたかな?」

 電話をかけた相手は妻のパム。

 「ニュースを見てくれ。大統領が撃たれた」

 ハワードは自分の身は安全であることを妻に説明しながら、自分のカメラが映していたものを見せるため、警察に協力することに。

 大統領が撃たれた瞬間、シークレット・サービスのバーンズは反射的に大統領のもとへ駆け寄りました。さらに、テレビクルーに気付き、バーンズは撮影していたカメラの映像をすべて見せてくれとレックスに頼みます。バーンズは数分前に広場の正面の建物で怪しい動きを察知していたのですが、テイラーには気のせいだと思われていたのです。バーンズは、その建物にいた狙撃手の痕跡が残っているかもしれないと、映像を探し続けます。すると、そこへテイラーからバーンズの携帯電話に連絡が入ります。

 「君が正しい。狙撃手がいた」

 「司令部へ連絡してくれ」

 こうして、携帯電話で連絡を取り合いながら、狙撃者を探し続けるシークレット・サービス。そこにハワードがカメラの映像を持って現われた時、バーンズは新たな問題に気づきます。8人の視点、それぞれが目撃した“大統領狙撃の瞬間”。事件の全容が明らかになった時、衝撃の事実が……。

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