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» 2008年05月30日 18時10分 公開

Mobile&Movie 第308回:ミスト「まだ、携帯電話が通じない!」

映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、スティーヴン・キングの小説を映画化した『ミスト』。霧の中、人々に恐怖が訪れます。【ネタバレ注意】

[本田亜友子,ITmedia]
作品名ミスト(THE MIST)
監督フランク・ダラボン
制作年・製作国2007年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、スティーヴン・キング原作の『ミスト』。フランク・ダラボン監督がスティーヴン・キングの小説を映画化するのは、『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』に続いて、『ミスト』で3作目。原作のスケールそのままに、霧の中で人々に訪れる恐怖が描かれています。

 以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。

 アメリカ・メイン州が激しい雷雨に見舞われた夜。住民たちは、猛威をふるう嵐が一刻も早く過ぎていくのを、じっと待っていました。一夜明けて、嵐が残した爪痕の大きさに、驚く人々。デヴィッド(トーマス・ジェーン)もまた、なぎ倒された木によって自宅の窓が壊され、途方に暮れていました。天候はいまだに回復せず、山には深い霧がかかったまま。当面の食料の買出しをしなければと、息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)とともに、町のスーパーマーケットへ出かけます。

 スーパーマーケットは、同じように買出しに出かけてきた住民たちで大賑わい。昨夜の嵐の被害を、ご近所同士で報告しあっていました。デヴィッドも一通り顔見知りと挨拶をすませて帰ろうとした時、突然サイレンの音が響きます。そして、山の上で見た深い霧が、街中に広がっていることに気付きます。そこへ、1人の男が血を流しながら、店内に駆け込んできました。

 「霧の中に何かがいる!」

 霧に異臭を感じた客たちはひとまずスーパーマーケットの扉を閉め、様子を伺うことに。一瞬で霧はより深く立ち込め、1メートル先の視界さえ奪います。さらに停電になり、人々は不安を抑えられません。原因を調べようとしますが、携帯電話も通じない、ラジオも聞こえない状態に。そんな中、ビリーは恐怖でふるえ、熱を出してしまいました。デヴィッドは、家に残してきた妻に電話をかけようとしますが

 「まだ、携帯電話が通じない!」

 と、いらだちを隠せません。携帯電話はすぐに復旧するだろうと思っていたのです。妻の心配をしながら、ビリーのためにスーパーの裏手の倉庫に毛布を取りに行くデヴィッド。真っ暗な倉庫で携帯電話を懐中電灯代わりにして、進んでいきます。そこでデヴィッドは思いがけず、霧の中の何かの正体を見てしまいます。それは、想像もできない、夢であってほしい現実……。

 デヴィッドはこの霧が途方もなく恐ろしいものを覆っているという真実を、店内の住民たちに伝えようとしますが、ある者は“ばかげている”と怒り出し、ある者はさらに恐怖を募らせ、パニック状態に。変わり者として疎まれていたカーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は、

 「神のご意志で、罰が下された! 罪深き人間たちに死がもたらされた!」

 と、人々の恐怖を煽る言葉を叫び出します。教師のアマンダ(ローリー・ホールデン)は冷静に対処しようとしますが、カーモディは狂信的に繰り返すばかり。そんなパニック状態の店内にやがて霧が忍び込み……。

 霧の中の“何か”と直面したデヴィッドとビリーの父子が取った行動とは? そして霧の中の何かの正体とは? ラストシーンまでスクリーンからひとときも目が離せないスペクタクルな作品です。

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