「Twitterだから出会えた」 ツイ婚カップルが語る運命の引き寄せ方ネット時代の恋愛事情(後編)(1/2 ページ)

» 2015年12月20日 06時00分 公開
[西山武志ITmedia]

 「Twitterで知り合って半年で婚約した」という「未衣子」さん(@315meow)と「ひげちゃん」さん(@FrangerST)。前回の記事では、Twitter上で出会った2人がリアルに会って、交際がスタートするまでのエピソードを紹介した。

 初めてリアルで会った2人はお互いにネット上とのギャップがほとんどないなと思い、この人と結婚するかもと運命を感じた。「初顔合わせの翌日から付き合い始めた」という話からも、2人の相性の良さがひしと伝わってくる。

 全3回のツイ婚記事、締めくくりとなる今回は、交際スタートから婚約するまでのエピソードとTwitterですてきな出会いに巡り会うコツを聞いた。果たして“ツイ婚”は誰しもに可能性があるものなのか。

ツイ婚カップル Twitterでの出会いをきっかけに婚約した未衣子さん(左)とひげちゃんさん(右)

登場人物

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未衣子(みいこ)(@315meow)

24歳のエンジニア女子。本とハムスターとインドカレーが好き。週末はひげちゃんさんとクラブに行く。趣味で小説を書く女王様ツイッタラーとしての顔も持ち、毎月ネットプリント小説「角砂糖ふたつ」を発行中。アイコンは自作。


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ひげちゃん(@FrangerST)

Web制作会社に勤める26歳男子。インターネットが大好き。趣味は美術館巡りや電子工作、未衣子さんとクラブに行ったりVJ(ビデオジョッキー)をしたりすること。FacebookよりTwitterが好き。アイコンは未衣子さんの手描き。



LINEより、Twitterの共同アカウントが伝言板

―― Twitter上で見知ってから半年、初めて会ったその翌日から交際がスタート……そこから、お二人の関係性は大きく変わりましたか。

ひげちゃんさん(以下、ひげちゃん) あまり変わった感じはありません。これまで通りTwitter上でもリプライを飛ばし合っていましたね。平日はお互い忙しくて会えない日が多かったので、毎週末に会って遊ぶようになりました。

未衣子さん(以下、未衣子) 2人でやり取りをするための連絡手段は、プライベートな連絡はLINE、他の人も巻き込みたいようなコミュニケーションはTwitter、というふうに使い分けるようになりました。また、Twitterではそれぞれのアカウントとは別に1つ鍵アカウントを作って、2人で共有しているんです。読んだ本の感想を書いたり、ちょっとしたメモ代わりに使ったりと、伝言板のように活用しています。

―― カップル用のアプリなどは使われていないのですか。

ひげちゃん 使ったことないですね、なんか合わなそうだなと感じて(笑)。

未衣子 やっぱりTwitterが最も親しみのある、そして思い入れもあるツールなんですよね。私たちはTwitter上でコミュニケーションを取るのが、一番しっくりくる気がしています。

プロポーズのセリフは「結婚しなかったら罰してね」

未衣子さん 「プロポーズは驚きの連続でした」と話す未衣子さん

―― その後も交際は順調に進んでいったとのことですが、婚約が決まったのはいつ頃でしょうか。

ひげちゃん 2人とも、結婚は付き合った日からずっと意識していました。出会ったその日に「勢いで籍入れちゃおうか?」って話してましたし(笑)。婚約が正式に決まったのは最近のことで、僕の方から意を決してプロポーズしたんです。

未衣子 プロポーズは……ビックリしましたね、サプライズの連続で息をつく暇がありませんでした。

ひげちゃん その日は2人そろって友人の結婚式の二次会に出席していて、フォーマルな格好をしていたのでちょうどよかったんですよね。実は、僕はその予定が確定した3カ月前から準備をしていて。高層階にあるお店に入って、まずは万年筆をプレゼントしました。ひとしきり喜んでもらった後に「もう1つプレゼントがあるよ」と言って、自作の婚約証明書を渡したんです。

―― プロポーズに自作の婚約証明書……どんな意図があったんでしょうか?

ひげちゃん 法的拘束力が発生する書類を作ることで、僕が約束をほごにした場合には訴えて頂けるようにしたかったんです(笑)。「結婚しよう、絶対裏切らないよ」という言葉だけで安心しきれない疑い深さは、お互いに持っているなと感じていたので。僕がプレゼントした万年筆で、その証明書にサインをしてもらいました。婚約の誓いを立てるためのサインで“万年”筆を使うのは、とても縁起がいいなと思って。

未衣子 「結婚しなかったら罰してね」ってプロポーズされたんですよね、今思い返すとスゴイな(笑)。極め付きには、その証明書に指輪のシルエットが印刷されていたんですけど、彼が手品で本物の指輪を出現させたんですよ。私、こういうサプライズすごく好きなんですけど、さすがに処理が追いつかなくて全然女の子っぽい反応ができなくて……何か出てくる度に「おお!!」って言い続けてました(笑)。

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