「通信容量」「端末」に「サポート」――料金以外のポイントで「格安SIM」を選ぶ2018年春の「格安SIM」選び(後編)(1/3 ページ)

» 2018年05月19日 15時00分 公開
[小林誠ITmedia]

 大手キャリアから通信ネットワークを借り受ける「MVNO(仮想移動体通信事業者)」。総務省によると、その事業者数は、2017年12月末現在で800社を超えている(参考記事)。

 格安な料金設定から「格安SIM」と呼ばれることも多いMVNOの通信サービスだが、水面下では事業譲渡やサービス終息など、淘汰(とうた)の動きも見受けられる。大手キャリア自身も格安プランを打ち出してきたことから、ある意味で生存をかけた戦いは激しさを増しているともいえる。

 だが、そんな状況だからこそ、さまざまな魅力を持つMVNOサービスも登場している。今回は、料金“以外”の特徴からオススメのMVNOサービスを紹介していく。格安SIMデビューを考えている人の参考になれば幸いだ。

記事を読む上での注意!

 別途記載のない限り、この記事で掲載されている価格は税別で、ユニバーサルサービス料や各種手数料(契約事務手数料、SIMカード準備料など)を含みません

 サービスによっては「最低利用期間」や特別な利用条件が設けられている場合があります。詳細は各サービスの公式サイトで確認してください。


SIM台紙集合

“ギガ”を激しく消費する! 「大容量プラン」のあるサービスは?

 最近は自宅に固定回線(光ファイバーやCATV)を敷設せず、スマホのモバイル回線だけで済ませるという人も少なくない。モバイル回線だけで通信をまかなうとなると、使い方次第な面もあるが、データ通信容量の大きなプランがあると安心だ。

 しかし、MVNOサービスの多くは、データ容量プランの設定が大きくても月間10GB〜30GBあたりとなっている。Wi-Fi(無線LAN)を使わずに動画を見たりアプリをダウンロードしたりしていると、あっという間に容量を超過してしまう。若者の言葉でいえば「“ギガ”が足りない」状態だ。

 そんな容量不足に悩む人には、月間容量が30GB以上超のプランを持つサービスをオススメしたい。例えばイオンモバイルエキサイトモバイルなら「40GBプラン」と「50GBプラン」がある

イオンモバイル イオンモバイルなら40GBプランや50GBプランもある

 「容量(ギガ)を気にせず使いたい!」というのであれば、DTI SIMなら「ネットつかい放題」、U-mobileなら「LTE使い放題」という月間容量制限を設けていないプランも良い選択肢。ただし、短期間にたくさん通信すると速度制限されることもあるので注意しよう。

U-mobileの「LTE使い放題」 U-mobileの「LTE使い放題」はデータプランの場合は月額月額2980円、通話プランの場合は月額2730円または月額2980円(最低利用期間により異なる)で使える。ただし、短期間に大量に通信すると通信速度制限を受ける場合がある
「イオンモバイル」と「エキサイトモバイル」の40GB・50GBプランの仕様
サービス名 イオンモバイル エキサイトモバイル(※2)
プランと月額料金 データ40GBプラン:7480円(SMSオプションは140円加算)
音声40GBプラン:7980円
シェア音声40GBプラン:8280円(※1)
データ50GBプラン:1万300円(SMSオプションは140円加算)
音声50GBプラン:1万800円
シェア音声50GBプラン:1万1100円(※1)
40GBプラン:7980円(SIM1枚)/8580円(SIM3枚
50GBプラン:1万180円(SIM1枚)/1万680円(SIM3枚)
※1:最大5枚までSIMカード追加可能(詳しい条件はWebサイトを参照)
※2:SMS機能は月額140円/枚、通話機能は月額700円/枚で追加可能

「DTI SIM」と「U-mobile」の容量無制限プランの仕様
サービス名 DTI SIM「ネットつかい放題」 U-mobile「LTE使い放題」
プランと月額料金 データプラン:2200円
データSMSプラン:2350円
音声プラン:2900円
LTE使い放題 データ専用:2480円(SMSオプションは150円加算)
LTE使い放題 通話プラス:2980円(最低利用期間6カ月)
LTE使い放題2 通話プラス:2730円(最低利用期間12カ月)

速度が少し落ちても定額で! データ通信容量制限のないサービスは?

 前回、通信速度が上下最大200kbpsに制限される代わりに月間容量制限がないロケットモバイルの「神プラン」を紹介したが、通信速度がどうしても遅めなので使い方によってはストレスを感じてしまう恐れもある。一方で、先述の通りDTI SIMやU-mobileには月間容量制限のないプランがあるが、月額料金が(MVNOサービスとしては)少し高めだ。

 そこで、速度はそこそこで、月間通信容量制限のないプランを持つMVNOサービスをピックアップしてみたい。例えばUQ mobileには、通信速度が上下500kbpsに制限される代わりに月額1980円(データプランの場合)で利用できる「データ無制限プラン」がある。

UQ mobile UQ mobileには通信速度を常時制限する代わりに月間容量制限のない「データ無制限プラン」がある

 また、厳密には無制限プランではないものの、Wonderlink LTEの「LTE Fシリーズ」は、容量超過後の通信速度が上下700kbpsと他のMVNOサービスよりも高速だ。ただし、直近24時間以内の合計通信容量が1GBを超過した場合は上下100kbpsに速度が制限されるので注意しよう。

 OCN モバイル ONEでは、「低速大容量プラン」という名称で通信速度を上下500kbpsに制限する代わりに月額1800円(データプランの場合)で月間15GBまで使えるプランを用意している。動画を視聴しない限り、月間15GBも容量を使うのは難しいので、実質これも使い放題と見なせるのではないかと思い、ここで紹介しておく。

WonderLink LTE Fシリーズ WonderLink LTE Fシリーズは、月間容量を超過しても上下最大700kbpsで通信できる。ただし、24時間あたりの通信量制限もあるので注意

毎月の通信量にムラがある! 段階制の料金プランがあるサービスは?

 常にスマホでネットを使う人なら「大容量」か「使い放題」プランを、逆にネットを全く使わないなら、維持費の安いものを選べば良い。しかし、月によって利用状況にムラが出てしまう場合、プラン選定がとても難しい。

 そこで検討したいのが、段階制の料金プランのあるMVNOサービスだ。例えばb-mobileの「ジャストフィットSIM」は月額990円から通信量1GBごとに料金が加算される(上限は15GB)。よく使った月は料金が高くなるものの、使わない月は料金が抑えられる。サービス開始当初はソフトバンク回線を使うiPhone専用プランだったが、現在はドコモ回線を利用するプランも用意されている。ドコモ回線プランでは、ドコモのAndroidスマホでも使える。なお、ソフトバンク回線もドコモ回線も音声プランのみとなる。

 U-mobileも、サービス開始当初から2段階制の料金プラン「ダブルフィックス」を提供している。ただし通信容量上限が3GBと少なめなので、「あまり使わないとは思うけど、すぐに通信速度制限になるのは不安……」という格安スマホを初めて使う人にオススメだ。

ジャストフィットSIM b-mobileの「ジャストフィットSIM」は月額990円から1GB刻みで料金が変わる
b-mobile「ジャストフィットSIM」の仕様
サービス名 b−mobile 990ジャストフィットSIM
月額料金 0〜1GB:990円
(以後、10GBに到達するまで1GB当たり500円を加算)
9GB〜10GB:5490円
(以後、15GBに到達するまで1GB当たり350円を加算)
14〜15GB:7240円
SIMカード ソフトバンク回線プラン:iPhone用Nano SIMのみ
ドコモ回線プラン:Nano SIM、Micro SIM、標準SIM
※音声SIMのみ

U-mobile「ダブルフィックスプラン」の仕様
プラン名 U-mobile ダブルフィックス
月額料金 データ専用:月額680円(月間1GB以下)または900円(月間1GB〜3GB)(SMSオプションは150円加算)
通話プラス:月額1480円(月間1GB以下)または1780円(月間1GB〜3GB)
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