ソフトバンクの宮内謙社長が、8月5日の決算説明会で、決済サービス「PayPay」の進捗(しんちょく)について語った。PayPayの累計登録者数は、2019年8月5日時点で980万人を突破した。7月18日に900万に達したが、そこからさらなる上積みとなった。
さらに、8月5日時点での累計決済回数が1億回を突破したことも明かした。PayPayが始まったのは2018年10月5日なので、これらは、ちょうど10カ月での数字となる。
「(初回の100億円還元キャンペーンで)ドカーンと伸びたときはお叱りを受けたが、毎日伸びている」と宮内氏は手応えを話す。「100億円キャンペーン以降は、大きな金額のリターンをやっているわけではないが、使用回数を増やすキャンペーン(ワクワクペイペイ)で順調に伸びている」と同氏は好調の要因を話す。
ワクワクペイペイでは、7月は飲食店やスーパー、8月はコンビニエンスストア、飲食店、スーパーでランチタイムに最大20%のPayPayボーナスを還元。大型キャンペーンで終わらず、こうした小刻みなキャンペーンでPayPayの利用習慣を定着させたことも大きかったという。加盟店も順調に拡大しており、「少なくともコンビニ3社(ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブン)では使えるし、ドラッグストはほぼ90数%使える」と宮内氏は話す。
オンラインでの利用も拡充し、6月からはヤフオク!やYahoo!ショッピングが対応し、2019年秋には「PayPayモール」「PayPayフリマ」といったECサービスも始める。
さらに、ソフトバンクとY!mobileのユーザーは、7月31日からキャリア決済でPayPayにチャージができるようになった。銀行口座やクレジットカードを登録する必要がないため、これも利便性を向上させる施策だと、宮内氏はアピールした。
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