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“100ドルPC”をUSBに――「Sugar on a Stick」公開古いPCやMacでOLPC環境をブート

» 2009年06月25日 15時03分 公開
[ITmedia]

 米Sugar Labsは6月24日、One Laptop Per Child(OLPC)に搭載されているSugarプラットフォームのUSB向けパッケージのダウンロード提供を開始した。Sugar Labsのサイトから無料でダウンロードできる。

 この「Sugar on a Stick v1 Strawberry」を1GバイトのUSBメモリにロードしてPCに接続すると、古くて性能の低いPCやNetbookなどでもSugar環境を起動できる。OLPC XO-1版もあり、秋に発売予定のXO-1.5には標準で搭載される予定だ。

 Sugar Labsは、低価格ノートPCの提供を目指す非営利団体OLPCの元ソフトウェア担当プレジデントであるウォルター・ベンダー氏が設立した非営利団体で、ベンダー氏がOLPCプロジェクト向けに開発したオープンソースのSugarプラットフォームの普及を目指している。Sugarは子供の教育にフォーカスしたグラフィカルなユーザーインタフェースが特徴のLinuxベースのプラットフォーム。

 Sugar on a StickにはSugarの環境と「Learning Activities」と呼ばれる読み書き、算数、お絵描き、教育的ゲームなどのアプリケーションが40本収納されている。ユーザーは「Sugar Activity Library」からさらに数百のアプリケーションを無料でダウンロードすることもできる。

 Sugar Labsは学校のサーバ向けソフトウェアを無料で提供しており、学校はこのサーバでSugar on a StickでブートしたPCに向けて宿題などのデータを配布したり、バックアップしたり、インターネットへのアクセスをフィルタリングすることができる。ユーザーはこのUSBで学校と家庭で同じPC環境を使うことができ、インターネット環境がなくてもアプリケーションをオフラインで使える。

 Strawberryのリリースはテスト用であり、ユーザーからのフィードバックを年末までにリリース予定の次期バージョンに反映させるとしている。

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