米Sugar Labsは6月24日、One Laptop Per Child(OLPC)に搭載されているSugarプラットフォームのUSB向けパッケージのダウンロード提供を開始した。Sugar Labsのサイトから無料でダウンロードできる。
この「Sugar on a Stick v1 Strawberry」を1GバイトのUSBメモリにロードしてPCに接続すると、古くて性能の低いPCやNetbookなどでもSugar環境を起動できる。OLPC XO-1版もあり、秋に発売予定のXO-1.5には標準で搭載される予定だ。
Sugar Labsは、低価格ノートPCの提供を目指す非営利団体OLPCの元ソフトウェア担当プレジデントであるウォルター・ベンダー氏が設立した非営利団体で、ベンダー氏がOLPCプロジェクト向けに開発したオープンソースのSugarプラットフォームの普及を目指している。Sugarは子供の教育にフォーカスしたグラフィカルなユーザーインタフェースが特徴のLinuxベースのプラットフォーム。
Sugar on a StickにはSugarの環境と「Learning Activities」と呼ばれる読み書き、算数、お絵描き、教育的ゲームなどのアプリケーションが40本収納されている。ユーザーは「Sugar Activity Library」からさらに数百のアプリケーションを無料でダウンロードすることもできる。
Sugar Labsは学校のサーバ向けソフトウェアを無料で提供しており、学校はこのサーバでSugar on a StickでブートしたPCに向けて宿題などのデータを配布したり、バックアップしたり、インターネットへのアクセスをフィルタリングすることができる。ユーザーはこのUSBで学校と家庭で同じPC環境を使うことができ、インターネット環境がなくてもアプリケーションをオフラインで使える。
Strawberryのリリースはテスト用であり、ユーザーからのフィードバックを年末までにリリース予定の次期バージョンに反映させるとしている。
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