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「AppleはオープンなWebを破壊する」――Flashの生みの親が批判せかにゅ

» 2010年05月19日 16時17分 公開
[ITmedia]

Flash発明者、Appleを批判

 「AppleはオープンなWebを破壊する」――Flashの生みの親の1人、ジョナサン・ゲイ氏が、Appleのプラットフォーム戦略をこのように批判している。ゲイ氏はFlash(当初は「FutureSplash」と呼ばれていた)発明に携わった開発者で、2005年にAdobeを去っている。同氏は、Appleのスティーブ・ジョブズCEOが最近、Flashをクローズドだと批判したことについて、Appleのアプリケーション開発モデルの方がクローズドなのに残念だとCold Hard Flashサイトのインタビューでコメントしている。

 「AppleはWebの動画配信におけるFlashの役割をH.264に置き換え、開発者にクロスプラットフォームアプリではなくiPhone向けのカスタムアプリを作らせたいのだ。この2つの目的は、クローズドなプラットフォームを推進するというAppleのビジネス上の目標を支えるが、Webのオープン性に破壊をもたらす」(同氏)

 またゲイ氏はH.264についても、ライセンスモデルが「反競争的」で、中規模企業にとってライセンス料が高額になると批判。Macromediaは当初、H.264のライセンス料が高額だったので、Flashでの動画再生にOn2コーデックを選択したとしている。

 同氏はBBCのインタビューでも、同様にAppleのモデルを批判し、このように語っている。「Appleは厳しく管理されたアプリケーションプラットフォームを構築している。モバイルインターネットを従来の携帯電話やCATVのようなビジネスモデルにするためだ。このモデルではプラットフォームを管理し、プラットフォーム上のすべての取引から料金を徴収する“門番”がいる。Appleにとって、利益の出るビジネスになる」。これに対してPCとWebの時代に生まれたFlashは、プレーヤーは無料で多数のデバイスに対応するため、門番はいないと同氏は言う。

 その一方で同氏は、iPhoneのFlashサポートを期待してもいる。「GoogleのAndroidのオープンなアプローチによって、Appleに競争圧力がかかり、フルWebをサポートすることになると思う。数年以内に、いつかiPhoneのSafariでFlashがサポートされるだろう」

Flash Co-creator: Apple Is Destroying the Open Web(NewTeeVee)/Flash creator wades into Apple debate(BBC)

ビートルズの曲、iTunesで配信されないのは「EMIのせい」

 ビートルズの楽曲がiTunes Storeで販売されないのはEMIのせいだと元ビートルズのポール・マッカートニーが語っている。「われわれ(ビートルズのメンバー)の問題でも、iTunesの問題でもない。その中間にいるEMIの問題だ。彼らにはそうしたくない(iTunes Storeで楽曲を売りたくない)いろいろな理由がある」。しかし「iTunesが売りたがっているのは分かっている。いつかは実現するだろう」ともマッカートニーは話している。

Sir Paul McCartney blames label for Beatles iTunes(BBC)

ロンドン、2012年五輪までに全市にWi-Fi

 ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏が、2012年のオリンピックに向けて、「すべての街灯とバス停にWi-Fiアクセスポイントを設置する」と約束した。「インターネットを発明したティム・バーナーズ−リー氏はロンドンで生まれた。われわれはインターネットの父であると主張する」と同氏はGoogleのイベントで語り、「Wi-fi London」プロジェクトを掲げた。ロンドンの22の区が既にプロジェクトへの参加を決めているという。

London to Get Full Wi-fi Coverage by 2012 Olympics(PCWorld)

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