iPhone OS 4.0とAndroid 2.2はどちらが優れているのか――ブログメディアThe Next Web(TNW)が、マルチタスクやアプリなど、幾つかの分野で比較を行った。
AppleはiPhone OS 4.0でマルチタスクに対応したが、Androidは以前からこの機能を提供している。どちらのマルチタスク機能でも、バックグラウンドのアプリはサスペンドされるようになっている。だがiPhone OS 4.0では、サスペンド中のアプリは、バックグラウンドオーディオなど特定の動作以外はできないよう制限されているため、バッテリーの消耗がないという。Androidにはこのような制限はないため、複数のアプリがバックグラウンドで通信しているとバッテリーが急速に消耗する。Appleの方が効率的だが、マルチタスクへの対応が遅かったため、TNWはAndroidの勝ちとしている。
Android Marketのアプリは約6万種、AppleのApp Storeは20万種を超える。特にゲーム分野では、iPhoneアプリの質はAndroidアプリを優に上回る。とはいえ、Android Marketも急速に成長している。
Androidは多種多様な端末に搭載されており、価格もさまざまで多様性があるが、その一方で端末によってOSのバージョンが異なるという分断化の問題も抱えている。片やiPhoneは1種類の端末しかなく、ずっとシンプルだ。それぞれ一長一短あるため、勝負は引き分け。しかし両者とも、古いデバイスのユーザーが新OSの恩恵を受けられないという点では同じ問題を抱えている。
Android 2.2はスピードを売りの1つにしており、Googleは同OSのブラウザは最速モバイルブラウザだと主張している。一部のベンチマークでは、それを裏付ける結果も出ている。しかしFlashコンテンツを利用すると、速度がかなり低下してしまう。しかし、Flashを排してユーザーができることに制限を課すAppleのやり方に対し、Androidはユーザーに選択肢を与えている。
AndroidもiPhone OSも音声コマンドによる操作ができるが、Androidの方が優れている。iPhoneの音声操作では、意図したのと違う相手の電話番号が検索されたり、違うアーティストの曲が再生されたりすることが多かったが、Androidの音声認識は精度が高かった。
音楽や映画ではiTunes Storeを擁するAppleが圧倒的に優位。iPadの改良版フォトプログラムがiPhone OS 4.0によりiPhoneにも導入される可能性が高いことを考えると、写真の閲覧においてもiPhoneのユーザー体験はAndroid製品に勝る。
Androidは最初のリリースに比べればかなり見た目がよくなったが、iPhoneのUIとはまだ大きな差がある。
Android 2.2もiPhone OS 4.0も幾つか新機能を加えているが、そのアプローチは異なる。Googleは問題を修正し、OSの基礎部分を調整して高速化したのに対し、Appleは旧版からの改良ではなくパラダイムシフトというアプローチを取っている。またマルチタスクなど遅れていた部分でAndroidに追いつき、Android 2.2のExchangeサポートに対抗して、Exchangeの複数アカウントサポートを盛り込むなどしている。Androidは健闘しているが、Appleは非常にうまくアピールしているようだ。
Android’s Froyo vs. iPhone OS4.0. Fight!(The Next Web)
TwitterがTwitPicのような写真共有サービスを買収したり、自社で構築するのではないかといううわさが流れていたが、当面はそういったことはなさそうだ。写真共有サービスYfrogを提供しているImageShackのジャック・レビンCEOは、「Twitterの人たちと何度も話をした。彼らは現状維持を望んでいる」と語っている。「彼らはメディアサービスのインフラを独自に開発することを望んでいない。9〜12カ月後には、Twitterは何らかの買収をするかもしれない」。レビン氏はTwitterのエバン・ウィリアムズCEOとGoogleで一緒に働いていたことがある。Twitterが写真共有サービスを買収するとしたら、Yfrogかもしれない。
Twitter Won't Buy Or Build A Photo-Sharing Service For At Least 9 Months, Says Yfrog(VentureBeat)
Google Mapsの道順案内の通りに歩いていたら事故に遭ったとして、米国の女性がGoogleを訴えた。原告のローレン・ローゼンバーグさんは、BlackBerryでGoogle Mapsを見ながら歩いていたところ、交通量の多い幹線道路に沿って歩くよう指示されたという。この通りには歩道がなく、彼女は車にはねられた。歩道がないことへの警告がなかったのはGoogleの落ち度だと彼女は主張している。PC版のGoogle Mapsでこのルートを検索すると「歩道がない可能性がある」という警告が表示されるが、モバイル版ではこのような警告は出ない。ローゼンバーグさんは彼女をはねた車の運転者とGoogleに10万ドルを超える損害賠償を求めているという。
Woman Follows Google Maps “Walking” Directions, Gets Hit, Sues(Search Engine Land)
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