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» 2011年11月24日 07時00分 UPDATE

SFC ORF 2011 Report:携帯電話とセーターが融合――慶大のスマホコンテスト、最優秀賞を発表

スマートフォンの電話帳を“親密度”ベースで刷新するアプリ、セーターと携帯電話の融合など、未来の情報社会を明るく楽しくするアプリ/アイデアコンテストの入賞作品が発表された。

[本宮学,ITmedia]

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究発表イベント「Open Research Forum 2011」(東京ミッドタウン、11月22〜23日)で、「スマートフォンを使って未来の情報社会をより明るく、楽しく、易しくする作品やそのアイデア」コンテストの入賞者が発表された。

 この「ケータイ未来コンテスト」の開催は今年で2回目。全国の児童・生徒・学生から寄せられたアイデアを競う「未来創造部門」と、実際に開発されたアプリを競う「先端作品部門」の2部門で、最優秀賞と審査員特別賞がそれぞれ1件ずつ選出された。最優秀賞にはトロフィーと賞金10万円のほか副賞として米AppleのMacbook Air(11インチ)が、審査員特別賞にはミニトフロフィーとApple iPad2が授与された。入賞作品は次の通り。

先端作品部門

  • 最優秀賞「engraph」
photo 「engraph」の説明(クリックで拡大)

 engraphは、ユーザーのスマートフォンに登録された電話帳を、従来の50音順のリスト形式から“親密度”に基づく同心円状の表示「フレンドマップ」に並び替えるAndroidアプリ。円の中心にはユーザー自身が配置され、中心付近にユーザーとつながりの深い連絡先をTwiterなどから自動抽出して配置。これにより「より早く簡単に友人とつながれるようになる」という。

 Twitter/Facebookとの連携機能も搭載した。ユーザーは同アプリ上で連絡先のアイコンをタップすれば、そのユーザーに対して直接Twitterでリプライしたり、Facebookのウォールに書き込んだりできるという。そのほか、連絡先アイコンをTwitterやFacebookから自動で引用する機能も搭載。β版をAndroidマーケットで公開している。

photo engraphを開発した高橋俊成さん(慶應義塾高等学校3年)は、「夏休み返上で受験勉強もせずに開発したので、とてもうれしい」とコメント
  • 審査員特別賞「Sensus」

 Sensusは、スマートフォンに搭載された各種センサーやカメラを利用し、ユーザー同士で「紅葉マップ」や「騒音マップ」といった地域データを作っていく「センシングコミュニティ」アプリ。Blootoothによって外部のセンサーとスマートフォンを連携させる機能も備えており、例えば放射線量計などと組み合わせれば、累積放射線量が一定基準を超えた際にメールで警告する――といった機能も利用できるようになるという。

photophoto Sensusの説明(左)、開発した井村和博さん(慶應義塾大学政策・メディア研究科 修士課程2年)は「5年後、10年後も役立つアプリを目指して作った」という

未来創造部門

  • 最優秀賞「セーターでんわ」
photo 「セーターでんわ」(未来創造部門はポスターのみでの募集)

 セーターでんわは、セーターがそのまま携帯電話になる――というアイデア。説明書きによると、「セーターでんわは、でんわをもち歩かなくてもいいし、おとさない」という。そのほか腕の部分にディスプレイを搭載しており、「ゲームやメールもできます」としている。もちろん、「セーターだからふつうにうんどうもできます」という。

 同コンテストの審査員を勤めた慶應義塾大学の夏野剛 政策・メディア研究科特別招聘教授は「他の応募作品と違い、“妙に狙っていない”ところを評価した。クラウドなどといった現在のトレンドを追いかけるのではなく、あくまで自分が欲しいと思った機能を素直に追求している。ある意味で、スティーブ・ジョブズの発想に通ずる部分があると感じた」とコメントしている。

photo セーターでんわのアイデアを考えた小林如晏(じょあん)さん(慶應義塾幼稚舎2年)は、「前から福沢先生のトロフィーをもらうために頑張ってきたので、今日やっともらえてとてもうれしい。でも重いから持って帰るのが大変」とコメント
  • 審査員特別賞「以心伝心『心がつながる』ケータイ」

 以心伝心「心がつながる」ケータイは、ユーザーが誰かに伝えたいことをケータイやPCが察知し、伝えたい相手のデバイスにその内容を自動送信してくれる――というアイデア。これにより、離れて暮らしている家族が震災などの際に安否確認をしたり、暗い気持ちになっていないかを伝え合ったりできるという。

photophoto 「以心伝心『心がつながる』ケータイ」(左)、アイデアを考えた緒方瑛さんは「ただただ驚いています」とコメントした

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