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2017年04月03日 10時00分 UPDATE

“最も人口が少ない県”で生まれたITベンチャーがいま、全国展開する理由

[PR/ITmedia]
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 47都道府県で最も人口が少ないのはどこかご存じだろうか? 答えは鳥取県。必然的にIT人材の数も少なく、IT企業が創業するには不向きな土地に思える。しかし、「鳥取発 ITで、地方創生」を理念に東京一極集中型ビジネスの現状を変えようとしている企業がある。鳥取で創業されたITサービス企業・LASSIC(ラシック)だ。

 創業11年目で、社員数は130人ほど。本社は今も鳥取市にあるが、社員は南は福岡、北は仙台まで9カ所の拠点に散らばって仕事をしている。さらに2020年までに「50の地域に、1000人の仲間を」という計画を持ち、全国各地での採用に力を入れているという。

 小売業や運輸業ならいざしらず、この規模のIT企業でこれほど地方から多拠点化している企業はそう多くない。なぜ同社は鳥取から各地に羽ばたいているのか――。

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鳥取県から日本各地に――その秘密は

 同社が手掛けているのは、オフショア開発ならぬ「ニアショア開発」というビジネスだ。つまり、顧客企業の多い都心部に営業所を構え、そこで獲得したWebシステムやアプリなどの開発案件を、日本各地にいるエンジニアたちがプロジェクトチームを組んで対応している。

 LASSICが非常にユニークなのは、各自の勤務場所と仕事内容がひも付いていない点だ。

 「お客さまの案件に対し、プロジェクトチームを作って取り組むのですが、そのチームは拠点に関係なく組みます。例えば仙台、福岡、広島、鳥取から各2名くらいずつ出して多拠点運営をするといったことが、日常的に行われているのです」と同社の山下拓郎さんは話す。

photo 今回伺ったのは、LASSICの東京営業所。その場にいる採用担当の鈴木かなほさんに加え、仙台拠点長である山下拓郎さんにはWeb会議サービス「V-CUBE」を使ってインタビューに応じてもらった。おふたりとも、画面越しに会話をするのにとても慣れた様子。鈴木さんは採用活動に、山下さんはエンジニアや顧客とのコミュニケーションに、日々Web会議を活用しているからだ

 山下さん自身も、仙台拠点長とクラウドサービス推進グループのグループ長を兼務。そのグループメンバーは仙台、東京、鳥取、広島に散らばっている。

 一緒に仕事を進めるメンバーが同じオフィス内にいないのが当たり前であるため、LASSICの社員たちが駆使するのが各種オンラインツールだ。社内のやり取りはチャットツールを中心に、顔を見ながら、あるいは同じ画面を見ながら話す必要があるときは「V-CUBE」などのWeb会議ツールを使う。このほか、クラウド型のプロジェクト管理ツールなども活用し、近くにいなくても日々の進ちょくや成果が見えるようになっているという。

 「メンバーと顔を合わせないでマネジメントしていくのは大変では?」と聞くと、山下さんは「確かに、同じ場所にまとまっていたほうがラクかもしれません。でも、顔を見たければWeb会議を使えばいいし、問題ないですよ」と笑う。何より、各地に分散したメンバーでチームを組むというLASSICのやり方は、会社にとっても顧客にとってもメリットが大きいのだ。

会社と顧客、それぞれのメリットは?

 東京の顧客には東京のエンジニアが、大阪の顧客には大阪のエンジニアが対応する――、という一般的なやり方だと、顧客の幅広い要求に応えるためには、各拠点それぞれで広く浅く技術を持つということになりがちだ。もし、ある分野で高いスキルを持っていても、その拠点で担当する顧客にニーズがなければ、それを発揮する機会がない。

 この悩ましい問題を解決できる点に、LASSICならではの強みがある。

 同社のようにプロジェクトごとに必要な人材を各地からアサインするという方法は、各自の専門性を高めやすく、得意な技術を生かすチャンスも増える。会社としては、顧客の高度な要求に柔軟に応えることができるという点がメリットだ。さらに顧客にとっても、社内にエンジニアを常駐させるための席を用意するコストをかけず、高品質なサービスを受けられる点が魅力だろう。

 この場合も、顧客とのミーティングはWeb会議が中心だ。山下さんによれば、直接会う機会が少なくても、コミュニケーション不足に陥らずに信頼関係を築いていくことが重要だという。

 「コミュニケーションの密度を高めたり、東京にいるコンサルタントがお客さまとエンジニアとの“つなぎ役”を担ったりすることで、スムーズに進められるよう努めています。リモートで仕事を進めることに慣れたお客さまも増えて来ましたので、お客さまのやり方と融合させていくことも大切ですね」(山下さん)

「50の地域に、1000人の仲間」を目指して

 各地のエンジニアが協働できるメリットを生かし、東京の仕事を地方に分散させていく――そうして地方の活性化に貢献しようというのが、LASSICの経営理念だ。

 その実現に向け、2020年までに「50の地域に、1000人の仲間を」という中期計画を立ててメッセージを発信してきた。最近では「地方活性化」というビジョンに共感する人や、地方で働きたいという展望を持つ人達からの応募が増え、ここ2年ほどで面接回数も急増しているそうだ。

 しかし、そこで疑問に思う人もいるかもしれない。全国各地に分散しているLASSICが、どのように採用可否を決めているのか――。その答えが、入社希望者と採用担当者がWeb会議を使って面接する「Web面接」にある。

 LASSICでは、今ある拠点で働くことを希望する候補者については、その拠点の長が採用可否を決める権限を持っている。例えば「入社後は仙台オフィスで働きたい」という候補者がいれば、仙台拠点長の山下さんが面接をするのだ。

photo 採用担当の鈴木かなほさん

 採用担当の鈴木かなほさんによれば「今は東京で働いているが、UターンやIターンで地方に移住して働くことを考えている」という候補者も多いという。

 「そういう方が、わざわざ面接のために地方に行かれるのは大変ですので、Web会議を使ってご自宅などから拠点長と直接最終面接まで進んでいただける体制を取っています」(鈴木さん)

 スキルや希望次第では、これから採用する人に新拠点の立ち上げを任せることもあるという。実は山下さんも、故郷の仙台にUターンすることを念頭に置き、LASSICへの中途入社を決めた1人。入社と同時に拠点長として仙台拠点の立ち上げに携わった。「働きたいとお考えの場所に当社の拠点がなくても、そこに拠点を開設できる可能性もありますので、少しでも興味があればぜひコンタクトしていただきたいです」と鈴木さんは話す。

 「地方で働くことに興味があっても、現職が忙しく、なかなか転職活動の時間が作れない方はたくさんいらっしゃいます。でもWeb面接という形であれば、ちょっとしたすきま時間や仕事の後など、時間を調整していただきやすいので、候補者の方とコンタクトできる機会が格段に増えました。当社としても、“50の地域に1000人の仲間”を目指し、1人でも多くの方にお会いしたいと考えているので、Web面接を導入して本当に良かったです」(鈴木さん)

「東京じゃなくても活躍できるんだ」という気付きを

 地方移住というと、かつては定年退職後の“第二の人生”として語られることが多かったが、昨今では若い世代の移住希望者も増えている。ただし「移住先で仕事が見つかるのか?」ということが1番の不安材料――という調査結果もある(内閣官房「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」)。

 鈴木さんは「LASSICが拠点を増やし、そこで活躍する人を増やすことで、地方への移住を考えている方に『東京じゃなくても活躍できるんだ』と知っていただけたらうれしいです。また、そうやって移住される方が増えれば、その地域の活性化に貢献することにもつながるのではと考えています」と話す。

 LASSICでは入社後に勤務地を変えられる「社内FA制度」もある。山下さんの仙台オフィスにも、他の拠点から転勤してきた社員がいるそうだ。

 「もともと仙台出身でいつかUターンしたいと考えていた社員もいますし、仙台で立ち上がる面白いビジネスにぜひ参加したいと異動してきた者もいます。入った時の場所にずっといなければいけない、ということは全くなく、柔軟に働く場所を変えられる制度があるんです」(山下さん)

 同社は今後も、多様性を尊重できる企業として成長し続けたいという。「私自身も、いつかはロケーションフリーな働き方をして、PCひとつで海辺で仕事したりしてみたい」と鈴木さんは笑顔を見せた。

 Web会議を活用した独自の仕事のやり方で、鳥取から全国各地を元気にしているLASSIC。その社名には「お客さまらしく」「自分らしく」といった、「らしく」を大事にしたいという思いが込められているという。

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提供:株式会社ブイキューブ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2017年5月2日