“最薄”と“連写”にツァイスの描写力――「CONTAX SL300R T*」(3/3 ページ)

» 2004年01月07日 13時15分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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T*の描写力は?

 ここまで紹介した機能は、ベース機のFinecam SL300Rにも備わっているもの。今回のCONTAX SL300R T*で気になるのは、カールツァイス製のデジカメ用3倍ズームレンズの実力だ。

 搭載する「Vario-Tessar(バリオ・テッサー) T* 5.8−17.4ミリ(F2.8-4.7)」は、同社によると「色再現性が高く、階調表現豊かな画像を撮影できる」とのこと。異なるシーンで何枚か撮影してみたので、その描写力を確認してもらいたい。

画像 (プログラムAE 、ISO100、1/700秒、F7.5)オリジナル画像はこちら
画像 (プログラムAE 、ISO100、1/250秒、F7.5)オリジナル画像はこちら
画像 (プログラムAE 、ISO100、1/90秒、F2.8)オリジナル画像はこちら

 画質低下の原因となるフレアやゴーストを抑えると定評のレンズ面に施した「T*コーティング」の効果はどうだろうか。フレアやゴーストが出やすいシーンを選んで、夜景モードで撮影してみた。

画像 従来機なら強い光源の街灯部分で盛大にフレア/ゴーストが発生するところが最小限に抑えられている(夜景モード、ISO100、1/20秒、F2.8)オリジナル画像はこちら
画像 フィルターアダプタを同梱し、市販の28ミリフィルターが装着可能。フィルターを駆使した凝った描写も行える

 CONTAX SL300R T*の実売は5万円前後と、ベース機のFinecam SL300Rよりも約1万円ほど高い。レンズと本皮シートだけ(もしかしたら画質チューニングも施しているかもしれないが……)でプラス1万円は高いと思われるかもしれないが、実際に店頭で両機を手にとって見比べたら、筆者なら迷わずCONTAX SL300R T*をレジに持っていくだろう。

 それは「5万円でCONTAXが手に入る」というミーハー的な要素も含めて、この“薄さ”と“回転機構”と“連写機能”と“(コンパクト機としては)高い描写力”に、「5万円分の価値が十分にある」と感じるからだ。気になるユーザーは、ぜひ店頭で手にとって“カシャカシャ”(回転と連写の音)してみて欲しい。

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