スタイリッシュで高機能なコンパクト2スピンドルノート――東芝 dynabook CX1/214LDEW(1/2 ページ)

» 2004年01月21日 02時28分 公開
[石井英男,ITmedia]

 「dynabook CX1」シリーズは、搭載CPUや光学ドライブの違いなどによって「dynabook CX1/214LDEW」「同CX1/212CDEW」「同CX1/212CMEW」の3つのモデルが用意されている。

 Pentium M/1.40GHzとDVDマルチドライブ、Bluetooth機能を搭載した最上位モデルのdynabook CX1/214LDEW(以下、CX1/214)を試用する機会を得たので、早速レビューしていきたい。なお、試用したのは試作機であるため、今回はベンチマークテストを行っていない。

従来機種に比べて約200グラムの軽量化を実現

 dynabook Cシリーズは、ボディがコンパクトで軽いことも人気の一つの理由であったが、CX1シリーズでは、Cシリーズに比べて幅が約10ミリ、厚さが約0.7ミリスリムになっただけでなく、重量も約2キロと前モデルの「dynabook C9/214LDEW」(以下、C9/214)に比べて約200グラムの軽量化を実現している。

 CX1シリーズは携帯性を重視したモバイルノートPCではないが、この重さなら持ち運びもあまり苦にならない。従来のCシリーズでは、12.7ミリ厚の光学ドライブを採用していたが、CX1シリーズでは9.5ミリ厚の光学ドライブを採用したことが軽量化と薄型化に貢献しているのであろう。

 ボディカラーは、パールホワイトとシルバーを基調としており、リビングルームなどにも違和感なく溶け込める。また、ラッチレス構造を採用しているため、ディスプレイ部分をぱっと開けられることもポイントだ。

 さらに、ボディの表面には一切ネジの頭が出ないようになっているなど、細部まで気配りが行き届いている。

CX1/214はXGA対応の12.1インチ液晶を搭載する。ラッチレス設計で、すっきりしたデザインだ
ボディの底面にも一切ネジの頭は見あたらない

 CX1シリーズでは、見た目の美しさを追求するために、キーボード周りのデザインにも気が配られている。

 キーボード部分の凸凹を少なくしてフラット感を出すことで、スッキリした印象を演出するインナーフラットデザインを採用しているほか、キートップの刻印のフォントも、スッキリとしたデザインのものに変更されている。

 キーピッチは19ミリ、キーストロークは1.7ミリで、キータッチも良好だ。キーボード中央部分を強く押してもたわむようなことはなく、快適にタイピングが可能である。キー配列も標準的だ。

 右端の「む」キーなど一部のキーはわずかにピッチが狭くなっているが、その差はわずかなのでまず気になることはないだろう。

キーピッチは19ミリ、キーストロークは1.7ミリで、キー配列も標準的だ。見た目の美しさを追求するため、キートップのフォントのデザインまでこだわっている

 キーボードの上部には、電源ボタンと3個のワンタッチ操作ボタン(インターネットボタン、メールボタン、サイバーサポートボタン)が用意されている。電源ボタンは、電源オフの状態でもディスプレイ部分を開けると一定時間オレンジ色に点灯し、動作中は青色に点灯する。

 ポインティングデバイスには、タッチパッドが採用されている。パッドの操作感もまずまずだ。また、本体とデザインを統一したパールホワイトカラーの光学式マウス(スクロールボタンが青く光る仕様)も付属する。

タッチパッドもフラットなデザインで、あまり目立たないようになっている。

引き締まった黒を実現するClear SuperView液晶を搭載

 dynabook CX1シリーズは、液晶ディスプレイにXGA(1024×768ピクセル)表示の12.1インチClear SuperView液晶を採用している。Clear SuperView液晶は、引き締まった黒を実現するハードコート層と、外光の映り込みを軽減する低反射コーティング層の2層をコーティングしたダブルコーティング構造が特徴で、DVD-Videoの映像などもくっきりと表示される。

 外光の映り込みも、一般的な“ツルピカ液晶”に比べるとかなり軽減されており、見やすいと感じた。

CX1シリーズは、12.1インチClear SuperView液晶を搭載する。いわゆる“ツルピカ液晶”だが、外光の映り込みを軽減する低反射コーティング層があるため、映り込みもかなり抑えられている
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