FileMakerがワークグループDB機能を強化

» 2004年03月10日 00時36分 公開
[IDG Japan]
IDG

 FileMakerは3月9日、新しいリレーショナルアーキテクチャを採用し、8T(テラ)バイトまでのデータ容量を可能にした、ワークグループ向けデータベース、FileMaker Pro 7製品ラインを発表した(製品リリースの日本語抄訳)。

 Version 7ではMicrosoft Access、Excel、PowerPoint、Wordなどのバイナリファイル、ドキュメントファイルをデータベースとして取り込むことができる。

 Relationships Graph機能は、データベースのビジュアルマップを提供するもので、ユーザーはクリック&ドラッグ形式のツールでリレーションを作ったり変更したりできる。Version 7のリレーショナルモデルでは、ファイルに複数のテーブルを持たせることが可能だ。「これはまさに、強化されたリレーショナルモデルだ」とFileMaker 7のプロダクトマネジャー、マーク・ダブレッソン氏は語る。

 Version 7ではワークグループを集中管理できる機能や、フィールドレベルのデータセキュリティが設けられている。今夏に予定されているFileMaker Server 7 Advancedでは、ウェブパブリッシングも可能となる。

 「この製品は、Apacheにプラグイン接続し、HTMLプログラミングの必要なしでも、ダイナミックなウェブサイトを構築できる」とダブレッソン氏。

 ユーザーが不整合を発見する前にデータを保護する方法として、FileMaker Pro 7では変更を保存するオプションを個別に設定できるようになる。以前は、自動的に保存されていた。

 FileMakerは企業の部門単位、中小企業をターゲットに、Microsoft SQL ServerやOracleの代替データベースとして提供されている。

 「中小企業ユーザーにとっては、さらに安価に、しかも簡単に実現できる製品となるだろう」とIDCのアナリスト、レイ・ボグズ氏は述べている。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  10. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー