カノープスが放つ普及版キャプチャカードの実力は?――MTVX2004(1/2 ページ)

» 2004年03月12日 17時55分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

カノープスの次期主力キャプチャカード製品

 「MTVX2004」は、これまでカノープスの大黒柱となっていたTVチューナー付きビデオキャプチャカード「MTVシリーズ」の、次の製品群として販売される第一弾製品だ。今回の製品はスタンダードモデルに位置づけられており、大手量販店価格でも2万円を割り、従来のカノープス製品と比較すると、かなり安価になっている。

TVチューナー付きビデオキャプチャカード「MTVX2004」

 価格は、1年前に発売された「MTV800HX」(発売当初は2万4800円)以下でありながら、ハードウェアMPEG2エンコーダに加えて、3次元Y/C分離、DNR、ゴーストリデューサーを含んだ高画質回路が搭載されており、当時のミドルクラス製品よりも高いスペックを誇っている。当然、回路設計はカノープスのオリジナルだ。

 MPEG2エンコーダチップはPhilipsの「SAA6752HS」で、最高25MbpsのMPEG2キャプチャが可能となっている。編集用ソースとして高画質データが欲しいユーザーにはうってつけだろう。高画質回路(補正機能)は、NECチップを使用したゴーストリデューサー(10tap:10波の反射波を低減できる)、3次元Y/C分離または3次元ノイズリダクション(排他利用)となっている。

PhilipsのMPEG2エンコーダチップ「SAA6752HS
NECのゴーストリデューサー「μPD64031A
NECの3次元Y/C分離用チップ「μPD64083

 PCIカードの奥行きは156ミリで、ほとんどのマシンにはそのまま取り付けができるだろう。PCから音声を出力するために、サウンドカード(もしくはマザーボードのサウンド機能)へ4ピンケーブルで内部接続するか、3.5φステレオケーブルで外部のLine-In端子と接続する必要があるが、後者のケーブルは付属しない。たいていのマシンには内部接続コネクタがあるが、ない場合は別途ケーブルを購入する必要がある。

音声は、中央の4ピンケーブルで内部接続して出力する

 録画/視聴用ソフトウェアは「FEATHER2004」を使用する。従来のMTVシリーズで使われていたものの、リファイン版と思ってよいだろう。動作は軽快で起動終了も早い。

MTVX2004に付属する録画/視聴用ソフトウェア「FEATHER2004」

 製品によってはもたつくチャンネル切替もすばやく、またTV画面でマウスホイールを動かすと、右半分でチャンネル、左半分で音量調節ができると使い勝手もよい。これは録画用のMPEG2圧縮データ以外に、キャプチャした生データを別途送るダイレクトオーバーレイが威力を発揮しているのだろう。

 設定メニューはうまくまとまっているだけでなく、かなりマニアックな設定も含まれている。たとえばオーバーレイ画面の細かな調整も可能で、TV画面枠にぴったりと収まるような設定ができる。また、特定環境でのトラブル回避のためのチェックボックスもあり、過去のノウハウ蓄積が生きている。

予約系設定画面。起動マージン時間の設定など細かい設定ができる
設定画面。ほとんどの設定項目はここにまとまっており、わかりやすい。チャンネルごとの画質修正回路の設定や、周波数の微調整も可能だ
ソフトウェアエンコードモードも用意されている(「PC画面出力」の項目が表示されなくなる)

 iEPGは標準でiCommandで使用するのと同じテレビ王国を使用するが、インターネットTVガイド、ONTV JAPANも使用できる。このあたりはMTVシリーズで培ったノウハウを発揮しており、使用感は上々だ。

 予約は直接指定のほか、iEPGとインターネット経由(他のPC、携帯電話)からの予約ができる「CiRAgent」が用意されている。ただしこれは、「テレビ王国」の「iCommand」を使う関係上、同Webサイトへのユーザー登録が必要となる。

iEPGも複数用意されており、ここから選択できる
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