一眼レフにはない多機能を詰め込んだ800万画素デジカメ――コニカミノルタ DiMAGE A2(1/4 ページ)

» 2004年03月16日 13時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ハイエンドデジカメはデジタル一眼レフの低価格化で存在意義が問われるようになったが、それに一つの解答を提示したのが2003年秋に登場したミノルタの「DiMAGE A1」だった。レンズ交換型デジタル一眼レフにはできないワザを大量に詰め込んだハイエンド機だ。

 これはなかなかの完成度を持つ名機であったが、それからわずか半年程度で「DiMAGE A2」が登場した。2004年春には各社の800万画素ハイエンド機が揃い踏みしたが、DiMAGE A2もそのうちの1台。DiMAGE A1の後継機ではなく上位モデルと解釈するのが正しいところだろう。

800万画素7倍ズームの広角系ハイエンド機「DiMAGE A2」

DiMAGE A1から受け継いだハイエンド機ならではのレンズとAF

 レンズは、DiMAGE 7シリーズから受け継いだ28〜200ミリ(35ミリカメラ換算)の広角スタートの7倍ズーム「GTレンズ」である。GTレンズは手動ズームを採用しており、ズームリングを回すと焦点距離が変わる。この手動ズームは非常に快適で、瞬時に目的の画角が得られる。民生用ハイエンド機でこれを採用しているのは「サイバーショット DSC-F828」とDiMAGE A1/A2だけだ。

 マクロ機能は、レンズがワイド端の時とテレ端(テレ端側は焦点距離を若干変えられるが)の時のみ、レンズ部のマクロスイッチを入れることで働く。ワイド端では約22センチ、テレ端では約17センチまで寄れる仕様だ。数字を見るとマクロ関連は非常に弱いが、通常モードでもCCD面から50センチ(ボディ+レンズで10センチちょっとあるので、レンズ前からは35〜40センチといったところか)とけっこう寄れるので、マクロ撮影が多い人以外はそう気にはならないだろう。

 明るさは開放F値で2.8〜3.5だが、注目すべきはF11まで絞れること。多くのデジカメはF8止まりだが、そこからさらに一段絞り込むことができる。マクロ撮影時などにうれしいスペックだ。

 CCDは2/3インチサイズの800万画素原色フィルターで、インタレーススキャン方式である。DiMAGE A1と最も異なるのがここで、DiMAGE A1は500万画素でプログレッシブスキャン方式だった。ちなみに、プログレッシブスキャン方式のDiMAGE A1は、高速シャッター時は電子シャッターに切り替わり、最大1/16000秒まで使えたが、DiMAGE A2はメカシャッターのみのため1/2000秒までである。

 CCD部には、DiMAGE A1で初搭載されたCCDシフト方式の手ぶれ補正機能「Anti-Shake」が搭載されており、このクラスではDiMAGE A1/A2だけが手ぶれ補正をしてくれる。これは注目すべき点だ。わずかな手ぶれでも目立ちやすい高画素機では重要性はより大きい。

 オートフォーカス(AF)はCCDコントラスト検出方式(映像AF方式)のみだが、被写体の3方向(前後・左右・上下)の動きに追随してピントを合わせ続ける同社独自の自動追尾AF機能「3D-AF」を搭載する。さらに、内部回路の処理速度を上げることで、AFの正確さと高速化を実現した。移動の速い被写体へは追従できないものの、歩く人くらいなら対応可能だ。他にも、構図上の好きな位置へAFスポットをセットできるフレックスフォーカスポイント機能もあり、AFに関してはかなり多彩である。

 AFで注目すべきはフルタイムAF機能だ。グリップ部を見てもらうとわかるが、ここに金属製のセンサーが付いており、手でグリップを握るとセンサーがそれを検知してフルタイムAFが働き始める仕様だ。

グリップ部に付いている6個の細長い金属がフルタイムAF機能のセンサー。グリップは深すぎず浅すぎずでなかなかよい大きさだが、もう少し丸みがあった方が手に優しいか。なお、この春モデルからロゴが「KONICAMINOLTA」に変わったのもポイントだ
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