Apple Computerは科学研究およびエンタープライズコンピューティング向けに提供しているグリッドツールをアップデートしたXgrid Preview version 2をリリースした。
Xgridは、Appleが自社開発したMac用クラスタリイングソフトウェア・複数台のMacを安価なスーパーコンピュータに変身させる。このソフトウェアの重要な長所は、Macの「アドホックな」ネットワークを管理できるということだ。
Appleによれば、「デスクトップシステムをコンピュータグリッドに仕立てることは、デスクトップリカバリとして知られてきたが、それは、プロセッサの空き時間を使ってバッチ処理やワークロード処理を行うというものだった。Xgridはデスクトップリカバリにも、専用ノードにも利用でき、ある問題を処理するためにありとあらゆるリソースを使い、なおかつ時間とコストを最小に抑えることができる」という。
Appleによれば、新バージョンの機能としては、ジョブの登録と監視を行うXgridコマンドラインツール、Message Passing Interface (MPI) のサポート(MPIライブラリに対し、Xgridから設定を行い、実行形式のリンクを起動できる)がある。新リリースでは、数多くのバグフィックスが施されているとApple。
Xgrid Preview 2は同社のサイトからダウンロード可能(登録が必要)。メモリは最小で128Mバイト、OSはMac OS X 10.2.8以降に対応。
AppleはXgrid Tech Preview 2の技術解説をPDFで公開しており、Xgrid開発チームは、このソフトウェアに対するフィードバックを求めている。
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