それは文庫本のようなノートPC──シャープ Mebius MURAMASA PC-CV50F(1/3 ページ)

» 2004年05月19日 21時53分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 Mebius MURAMASA PC-CV50F(以下、CV50F)はその際立つスタイルと、ファッションショーのような発表会(とモデルのお姉さん)が話題になったおかげで、「デザインに特化したちょっと色物」的ノートPCとして認識されているのではないだろうか。

 たしかに、ドイツのデザイナーによって生み出されたユニークなスタイルは、CV50Fにとって重要なコンセプトであり、そのデザインがPCの大事なスペックに少なからず影響を与えているのも事実だ。

 だがその一方で、携帯利用の使い勝手という視点から注目したい機能もいろいろと用意されている。デザインとスペックのトレードオフという珍しいバランスが、CV50Fの性能と使い勝手にどのように影響しているのか。今回のレビューではこのポイントも見ていくことにしたい。

Mebius MURAMASA PC-CV50F

 屋内屋外を問わず、CV50Fをいろいろな場所で使ってみたが、このマシンに一番向いているのは「外歩きの途中にできた少しの空き時間に、すぐに取り出してちょっと使う」というシーンであることに気がつく。これは、スタンバイ待機で約7日間バッテリーが持つ、とシャープがアピールするCV50Fの低消費電力性能が大きく貢献している。

 待機モードへの移行や復帰にかかる時間が短いWindows XPの「スタンバイ」モードは、外歩きでPCを使うときによくある「こまめに出し入れして使う」ときに便利だが、多くのノートPCでは意外とバッテリーを消費するため、ずっとスタンバイモードを使っていた場合、一日の最後の最後でバッテリー切れ、という確率が実に高い。

 たとえそのタイミングが、筆者のように「帰りの通勤電車でゲームをしようと思ったのに」であっても、使いたいときに使えない経験を一度でもすると、ノートPCの待機モードは「休止状態」を選ぶようになる。

 しかし、休止状態では待機移行と復帰に時間がかかる。例えば地下鉄で使っていたPCを待機状態にしようと思ったら、駅ひとつ手前で実行しなければならない。こういうことが度重なると、今度はちょっとした空き時間にノートPCを使おうという気が起こらなくなってくるのだ。

 CV50Fのスタンバイモードは(シャープの言う「7日間」にそれほどの意味はないにしても)1日程度の外歩きぐらいなら安心して利用できる。そのため、気が向いたらチョット取り出してすぐに復帰してくれ、気がすんだら待機させてまたすぐカバンにしまうことが可能になるのだ。

 言うまでもなく、フットプリントをより小さく、そしてより軽くすることはすなわち「気軽に持っていけて、手軽に取り出して使えるようになる」ことにほかならない。実際、底面積の小さいCV50Fはどんなバックにも手軽に「放り込める」おかげで外に持ち出すことを億劫に感じることがなく、外出途中で立ち寄る喫茶店の小さな丸テーブルでも、コーヒーカップと共存できるCV-50Fは、何の抵抗もなく使うことができる。

 このように、CV50Fのサイズとスタンバイモードのバッテリー持続時間はまったく新しい感触をユーザーに提供してくれる。筆者も週末に街と郊外に持ち出してみて、ちょっとしたメモをとったり本を読む代わりにWebを見たりと、すぐに取り出してすぐしまえる「文庫本」のような気軽さを実感できたのである。

 これまで、スタンバイモード待機時におけるバッテリーの持続時間の長さは、これまであまり注目されることがなかった要素だが、意外と携帯重視ユーザーに便利さを実感させる性能だったことに、筆者も遅まきながら気が付いた次第である。

ということで文庫本と並べてみる。A5サイズということは見開きの文庫本とほぼ同じということになる
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