東芝が60Gバイト版HDD投入、iPodに採用へ

» 2004年06月03日 08時37分 公開
[IDG Japan]
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 東芝は1.8インチHDDの60Gバイト版を数カ月以内に投入する計画だ。Apple Computerを顧客として獲得済みだという。台北で開催のCOMPUTEX 2004で6月1日、東芝関係者が明らかにした。

 Toshiba Digital Media Network TaiwanのHDD部門技術事業部副部長、シンディ・リー氏によれば、60Gバイト版は7月か8月に量産に入る予定。これで同社の1.8インチHDDは容量が大幅に増大することになる。

 現行で最も容量の大きいモデルは40Gバイト。これはディスクプラッター2枚で構成され、それぞれ20Gバイトの記録容量を持つ。新ドライブではプラッター当たりの容量が30Gバイトに引き上げられる。

 正式発表に先立ち東芝はこのHDDを顧客に披露、既にAppleから注文を取り付けたとリー氏。東芝は現在、毎月35万の1.8インチHDDをAppleに納入しており、iPodに利用されている。

 iPodは15G、20G、40Gバイトの3モデルが販売されている。今年発売されたiPod Miniは容量4Gバイトの日立製1インチHDDが採用された。

 リー氏によれば、iPod用のHDD需要増大が一因となって、1.8インチと2.5インチHDDを合わせた月間の生産量を、現在の80万から年末までに100万に引き上げる計画だという。さらに、iPodと同じような携帯音楽プレーヤー、あるいはビデオも再生できるもっと先進的なプレーヤーに目を向けている企業からも多大な関心が寄せられているとリー氏。

 「当社には非常に引き合いが多い。これまでにどのくらい問い合わせがあったか、信じられないくらいだ」とリー氏は話している。

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