AVホームネットワークの夢を見よう! モデルルームでシミュレーションしてみたコラム

» 2004年06月17日 00時00分 公開
[ITmedia]

書斎。そこは自分の隠れ家

 人には人それぞれの書斎がある。もちろん書斎なんていう言葉が当てはまりにくい場合もあるけれど、会社からの持ち帰り仕事をする場所。趣味の世界に浸ることのできる場所。家族から少しはなれて一人になれる場所。書斎とは、そんな空間だ。

 書斎でAVを楽しむというシチュエーションというのは、シンプルに言えば書斎に入らなくてはできないことをしている、ということになる。平均的な読者であれば、このような感じではないだろうか。

  • Webをブラウジングしたり、メールを書いたりしている時のBGM
  • WordやExcelを開いて格闘している合間のエアチェック
  • 家族とは別のテレビ番組を見たいとき
  • テレビ番組や映画を一人でじっくりと見たいとき

 このように幾つかシチュエーションが考えられる。まあ、PCの使用、つまりコンピューティングしに書斎に入るという面と、リビングのテレビが使用できない場合に書斎に入るという面があるわけだ。

 家に帰ってまでコンピュータを起ち上げたくない、とは良く言いがちなセリフだが、それはつまり、家に帰ってからもパソコンを使いたい、もしくは使わなくてはいけない、ことがたびたび発生する、というのがやはり普通の生活なのではないだろうか。

 ではリッチなAVライフのためにどうしたらよいか? そう、それは書斎という空間を圧迫しない、薄型で大画面の液晶ディスプレイとエアチェック可能なマシンの導入だ。書斎にテレビのアンテナが配線されているならば、テレビ録画機能を持つPCを選択しよう。もちろん、書斎のデスクトップ周辺にPCを置くことになるわけだから、なるべく静粛なPCが望ましい。

 例えば下記写真にあるようにNEC Directでのみ手に入れられる水冷PCVALUESTAR G タイプTX(HT Pentium 4搭載)とSoundVu搭載の23インチワイド液晶ディスプレイ「F23W11」の組み合わせは、ベストチョイスの一つだ。

 ディスプレイが大きければ、コンピューティングをする上では複数のアプリケーションを表示できる。片側でExcelを開きつつ、その傍らで小さめのウインドウにしながら深夜番組をチェックできるからだ。

 またリビングを追い出されて書斎にたどりついた場合でも、SoundVuが役に立つ。リビングに置いてあるであろう大型ディスプレイやスピーカーシステムとは比較できないが、画面から音が出てくる感覚のSoundVuなら、映像と音の一体感が感じられ、自然と映画やドラマに感情移入してしまうことだろう。

 もちろんあなたがAX300のようなAVサーバーを持っていれば、これは鬼に金棒だ。リビングのAX300とワイヤレスLANを構築することで、リビングで録り貯めたテレビも見逃すことは無くなるというわけだ。

ワイヤレス。それは場所からの開放

 ワイヤレスLANの話が出てきたが、ワイヤレスLAN環境の普及で家の中はずいぶんと綺麗になった。一昔前はEthernetや電話線を這わせたり、それらを通すためのパイプを壁の中に設置したりしていたものだった。それが今では、ADSLとワイヤレスLANの普及により、無粋なケーブルを家中で見る必要も無くなった。

 ネットワークなんて意識しなくても、インターネットを楽しめ、AVコンテンツをホームネットワークの中を通して視聴できるようになったのだ。

 キッチンで食事の用意をする際に、インターネットにワイヤレスで接続していれば、すぐにレシピを調べたりすることができる。AX300とネットワークを組んでいれば、録画した料理番組を参考にしたり、テレビ番組をBGMにしつつ、料理をすることができるだろう。もちろん食事が出来上がるのを待ちわびるお子さんやご主人に、ノートPCで何かを見つつ待ってもらっても良い。LaVie G タイプNのコンパクトな筐体であれば、キッチンでも邪魔にはなりにくい。

 ワイヤレスの利点は、庭やテラスなどの屋外に出ても、アクセスポイントの範囲内であればちゃんと電波が飛んでくるというところにもある。

 平日であればお子さんやご主人を送り出して一息つきたい時間に、また、洗濯物を干し終わってゆっくりとお茶でも飲みたいひとときに、庭やテラスへノートPCを持ち出そう。土日であれば、遅く起きてブランチをとるタイミングにもちょうど良い。屋内に比べて周囲が明るいので液晶の明るさはなるべく最大に。木陰やビーチパラソルで日陰を作れば見やすさもアップ。LaVie G タイプNのある場所が、すぐにテレビ観賞スペースに早や変わりする。

 そうそう、家の中では禁煙に決められているかたにも朗報だ。家人に迷惑をかけずに、心地よいひとときを過ごせること請け合いである。

 さて、実はワイヤレスの利点は家の中だけではない。ワイヤレスブロードバンドが来ている近所の気の利いた喫茶店にお茶でも飲みに行きたいとき、そんなときはノートPCをお供に持って行ってほしい。リビングにネットワーク接続されたAX300があれば、インターネットを経由して録画予約状態をチェックしたり、テレビの録画予約をすることもできる。また家でコピーして持ち出した録画映像にブックマークを新たに入れ、それを家のAX300に送信することができる。

 ハーブティでも飲みながら、知り合いのマスターのいる喫茶店でテレビライフを楽しむことができてしまうのだ。


リビング。ホームAVはここから始まる

 ここまでPCのネットワークがもたらすホームAVライフの進化について見てきたが、最も肝心なのはリビングだ。

 理想のAVリッチなリビング。それはやはり、ホーム“シアター”だろう。映画館を家の中に。照明を落として暗くなったリビングに投影される映像と、それに組み合わされる5.1chの迫力のサウンド。まさに実現は人生のロマンだ!

 もちろん、住宅事情というものがあるが、白壁を投影先に考えるのはやめたほうがよい。専用スクリーンには余計な外光を拡散させつつ、プロジェクターの映像をクリアに再現する素材が使われているため、投射した際の映像の質感が格段に違ってくるのだ。

 せっかくホームシアターなのだから、プロジェクターもいいものを選びたい。NECの「LT260SJK」であれば、DLP方式のため2200ルーメンで2000:1のコントラスト比。ちょっと贅沢だが家庭用プロジェクターのワンランク上をいくクオリティでハイビジョン映像までも楽しめる。

 そうそう、サウンドについても忘れてはいけない。プロジェクターのスピーカーというのは音が出る、という程度のものでしかないということ。せっかくホームシアター空間を作るのだから、音にもこだわりたい。例えば「Creative Inspire GD580」はどうだろうか。手軽に5.1chのサウンドを楽しめるはずだ。


 書斎に、キッチンに、テラスに、リビングに。あなたの目指すデジタルライフは、いろいろな展開が広がっている。最初はシンプルに、ネットワークを組むことから始めてもいい。あせる必要はない。自分の部屋や家に合う、あなたならではのやり方を是非、研究してみてほしい。本特集ではこれから3回に分け、シチュエーション別に考察を行う。参考にしていただければ幸いである。

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