7月1日、ATIテクノロジーズジャパンが東京で開いた「PCI Express Kick-Off」イベントは、インテルが立ち上げたPCI ExpressとATIが投入するネイティブ対応グラフィックスカードの優位性をアピールするがその主たる目的。
登壇したATIテクノロジーズジャパン代表取締役社長の黛登氏のメッセージや、ATI Technologies デスクトップビジネスマーケティング上級副社長のリック・A・バーグマン氏のキーノートで示されるスライドの内容は、先月行われたCOMPUTEX TAIPEI 2004や国内向け製品発表会で繰り返し紹介された「これからは"Visual Age"ともいうべき第4世代コンピューティングの時代」と、PCI Expressネイティブ対応の「RADEON X800」「RADEON X600」「RADEON X300」の性能を示すメッセージ。
そこには、今回、注目すべきアップデートされた情報はとくに含まれていない。「PCI Express Kick-Off」はサブタイトル「Driving the PCI Express Transition throuh Partnerships」のとおり、業界全体で「PCI Expressを盛り上げる!」という、いわばインテルとATIを軸にしたパートナーシップの結束を強めるためのイベントといってもいいかもしれない。
それを象徴するように、PCI Expressを推進するインテルのみならず、PCパーツベンダーのイベントにはあまり姿を見せることのない、NEC、富士通といった国内大手PCメーカーもゲストスピーカーとして登場。
「これからのPCはデジタルホームの実現に向かう」「そのために、PCI Expressがもたらす強力なグラフィックスパフォーマンスが必要になる」という、インテルとATIの主張に賛同するメッセージを、NEC、富士通それぞれの事情に「カスタマイズ」しながら、熱く語っていたのが印象的であった。
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