「ソニーのHDDウォークマン宣伝は誤解を招く」とApple

» 2004年07月08日 08時01分 公開
[IDG Japan]
IDG

 ソニーが発売したHDD搭載ウォークマンは、Apple ComputerのiPodがこれまで直面した中で、最もブランド認知度が高い製品だ。しかしAppleが気にしているのはウォークマンの25年の歴史ではなく、宣伝文句の方だった。ソニーは20Gバイトのウォークマン発表に当たり、容量はiPodの半分だが1万3000曲を保存でき、iPodの1万曲をしのいでいると宣伝した。しかし、このメッセージは消費者を誤解させるものだとAppleは言う。

 「正確な記録を出しておくべき時だと考えた。ソニーが販促上のトリックで誤解を招いていることに失望している。ユーザーが製品同士を正確に比較できるよう、情報を提供しておきたいと思う」。Appleのハードウェア製品マーケティング担当副社長、グレッグ・ジョズウィアック氏はMacCentralにこう語った。

 ソニーの1万3000曲というのは、比較的低い48KbpsのレートでATRAC3の圧縮システムを使った場合の数字だ。これに対してAppleの場合は、128KbpsでAAC圧縮システムを使っている。同じレートならウォークマンに保存できる楽曲数はiPodの約半分となり、これはストレージの容量に比例する。

 「48KbpsのATRAC3は、CD品質に近いとさえ言いがたい。ソニーのジュークボックスソフト(デフォルト設定)およびオンラインストアとも、132Kbpsで音楽を配信しているという事実をソニーが認識しているというのは、特に興味深い。これがATRAC3で最低限必要なビットレートだと分かっていながら、自社のプレーヤーの容量が実際よりも大きいと思わせるため、あえて販促上のちょっとした細工でビットレートを抑えてみたというわけだ。われわれから見ればこれは誤解を招くものだ」とジョズウィアック氏。

 ジョズウィアック氏によれば、Appleは常に、できる限りCD品質に近い圧縮システムに基づいて楽曲数をカウントしている。例えば最初のiPodはMP3のファイル形式を使っていたため、楽曲数は160Kbpsで算出した。その後AACの導入でCDに近い品質を保ちながら128Kbpsに落とすことができたという。

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