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» 2004年07月30日 08時00分 UPDATE

これ一つで生PEGもばっちりTVで再生可能――挑戦者「MovieTank」 (1/3)

アイ・オー・データ機器が展開する、パワーユーザー向けのパーツブランド「挑戦者」。このブランドからちょっと変わった製品が登場した。7月31日に発売される「MovieTank」はMPEG-1/2/4やMP3形式、JPEG形式のファイルを単体で再生できるHDDケースだ。

[平澤寿康,ITmedia]

 アイ・オー・データ機器が展開する、パワーユーザー向けのパーツブランド「挑戦者」から、3.5インチHDDを搭載できる外付けHDDケースの新製品が登場した。これまでも挑戦者ブランドでいくつかのHDDケースが登場してきたが、それらのほとんどは、内蔵HDDを普通に外付けHDDとして利用できるケースなど、オーソドックスな仕様であった。

 しかし今回登場した「MovieTank」は、これまでの製品とは一風変わった特徴を持っている。見た目は普通のHDDケースのようであるが、MovieTankには、MPEG-1/2/4形式の動画ファイルやMP3形式のサウンドファイル、JPEG形式の静止画を単体で再生する機能が盛り込まれているのだ。今回実際に試用機を借りることができたので、MovieTankがいったいどういった製品なのか紹介していくことにしよう。

ki_tank01.jpg MPEG-1/2/4形式の動画ファイルやMP3形式のサウンドファイル、JPEG形式の静止画を単体で再生できる「MovieTank」

マルチメディアファイルをコピーするだけで単体で再生が可能

 まず、MovieTankでどういったことができるのか確認しておこう。

 MovieTankは、他の挑戦者ブランドで発売されているHDDケース同様、内蔵するHDDが付属しない状態で発売される。つまり、手持ちの3.5インチHDDを内蔵させることで、外付けHDD兼マルチメディアファイルプレーヤーとして活用できることになる。

 まずはHDDを内蔵し、USBケーブルでPCと接続。そしてPCに保存されているマルチメディアファイルをMovieTankに転送する。あとは、MovieTankをPCから切り離してTVと接続し電源を入れると、MovieTankに内蔵されている独自のメディアプレーヤーが起動し、転送したマルチメディアファイルが再生できるようになるわけだ。

ki_tank03.jpg デフォルトではHDDが入っていないので、このような形になる
ki_tank02.jpg HDDを内蔵した状態

 MovieTank自体は、基本的には外付けHDDケースであり、ファイルの転送に特別な転送ソフトが必要となるわけではない。PCに接続すればハードディスクドライブとして認識され、通常の操作と同様にファイルをコピーするだけでよい。

 MovieTankのマルチメディアファイル再生機能で再生可能なマルチメディアファイルは、MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4形式の各動画ファイル、MP3形式のサウンドファイル、JPEG形式の静止画ファイルだ。

 動画ファイルの対応ビットレートは正確なところは不明だが、手持ちの8MbpsのMPEG2ファイルは問題なく再生できた。なお余談だが、拡張子が「.m2p」のMPEG2ファイルはそのままではMovieTankのメディアプレーヤーで認識できなかったものの、拡張子を「.mpg」に変えると認識され、再生も可能であった。

 ちなみに、MovieTankに内蔵されているデコードチップは、Sigma Designs製の「EM8501」というチップで、MPEG-1/2/4に加えて、DivXのデコードもサポートされているようだ。

ki_tank04.jpg MovieTankに内蔵されているボード。中央の大きなチップがEM8501

 サウンドファイルは、MP3形式のファイルはきちんと認識したが、WMA形式のファイルについてはメディアプレーヤーから認識されなかった。基本的にはMP3形式のサウンドファイルのみが再生可能と考えてよいだろう。また、JPEG形式の静止画に関しては、TVに表示させて閲覧可能となる。

 各マルチメディアファイルの再生などのコントロールは、付属のリモコンを利用する。ちなみにこのリモコンは、DVDプレーヤー用のものをそのまま流用しただけと言ってもいいようなもので、MovieTankでは全く機能しないボタンも結構ある。このあたりは、挑戦者ブランドの製品らしいといえばそれまでだが、やはり必要なボタンだけが用意された専用リモコンを用意してもらいたかったところだ。

ki_tank05.jpg 付属するリモコン。MovieTankでは全く機能しないボタンも結構ある

 また、PCと接続した時に、MovieTankの再生機能が利用できなくなるという点もやや残念な部分だ。つまり、ファイルの転送と再生の機能は完全に切り離されているのだ。例えば、TVで動画ファイルを再生させている間に別の動画ファイルを転送しようと思っても、MovieTankをPCに接続した時点で再生機能が停止してしまう。価格と機能のバランスによる仕様だとは思うが、やはりもう少し考慮してもらいたかった。

日本語に対応したOSDにより各種操作をコントロール

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