EX-VISION 1500TVとINFO.TV Plusで裏番組録画に挑戦今年の夏は「PCで全部録る!」ことにした──第3話(1/2 ページ)

» 2004年08月06日 09時04分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

キューブPCでも使えるロープロキャプチャーカード

 ハードウェアエンコード方式を採用したキャプチャーカードは、ほとんどの製品が比較的大きめの基板を採用しているため、キューブ型筐体などを使った省スペースPCで利用するのが難しかった。

 エルザジャパンから発売されたEX-VISION 1500TVは、ハードウェアエンコードモデルながらロープロファイルに対応し、高画質化機能も搭載している。これまでソフトウェアエンコードカードを使って画質を我慢してきたユーザーにとっては、実に魅力的なキャプチャーカードだ。

今回の主役は「EX-VISION 1500TV」

 ハードウェアの構成は、メインとなるエンコードチップにNEC製のμPD61151を新たに採用。このチップはPCIブリッジを内蔵しており、従来モデルであるEX-VISION 1000TVが採用していたCX23416よりも実装面積を削減できている。

 ゴーストリデューサと3DY/C分離回路は、同じNEC製 μPD64031及びμPD64083で、こちらは同社の従来製品EX-VISION 700TV/1000TVと共通である。

 チューナーユニットは、エンコードチップと同様に新採用となったアルプス製セラミックTVチューナーモジュールを搭載している。この通常のチューナーユニットよりずっと小型なチューナーユニットのおかげでロープロフィルを実現できたといっても過言ではない。

 セラミックチューナーの画質に否定的な意見をもつユーザーもいるかも知れないが、EX-VISION 1500TVに関してはその心配も無用だ。実際使ってみるとEX-VISION 1000TVが搭載するソニー製チューナーに劣らない、良好な画質を実現している。

チューナー関連の設定画面。GRTや3DY/C分離機能はオン/オフの切り替えに限られる。また、3DY/C分離とノイズリダクションは排他的利用となっており、どちらか一方は常にオンとなる

bitcastTVからINFO.TV Plusにグレードアップしたコントロールソフト

 これまでのエルザ製キャプチャーカードに採用されてきたコントロールソフトは、インフォシティ製の「bitcastTV」だった。bitcastTVも使い勝手の良さで人気が高かったが、EX-VISION 1500TVでは同じインフォシティ製ながら、「INFO.TV Plus」を採用している。

 INFO.TV Plusは、bitcastTVの進化系ともいうべきアプリケーションで、大幅なパワーアップが施されている。最大のポイントは、「おまかせ録画」機能をサポートしたことだ。

 この連載で紹介したアイ・オー・データ機器の「mAgicTV」も複数同時録画をサポートするServer Concept Versionから「おまかせ録画」機能を搭載するなど、DVD/HDDレコーダに対抗してこの機能を採用する製品が増えている。現在、NECのSmartVisionと合わせて3社が、このおまかせ録画機能をサポートしている。

 INFO.TV Plusは、ADAMS EPG+に対応。アプリケーションの表示を「番組表モード」にすると、ダウンロードした番組表情報が表示され、録画したい番組をダブルクリックするだけで録画予約が行える。

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