用意されているインタフェースは、USB 2.0対応のUSBコネクタを2ポートと、IEEE1394端子が1ポート、CardBus対応のPCカードスロットが1スロットと、必要十分。特にPCカードスロットは、最近のノートPCとしては珍しくTYPE IIIのPCカードが利用できるようになっており、様々なPCカードに対応できる点は嬉しい。
本体後部には、アナログRGバイトコネクタに加え、Sビデオ映像出力端子が用意されており、プレゼン用途など、様々なビジネス用途に柔軟に対応できる。
nx9030/CTに搭載されているキーボードは、キーピッチ19ミリのフルサイズキーボードだ。「insert」や「delete」、「home」、「end」など、通常は「fn」キーとの組み合わせによって利用されることの多いキーが右上に独立したキーとして用意されている点に加え、不自然なキー配列、キーピッチの不整合などもほとんどない。
適度なクリック感があり、やや重いキータッチも合わせ、デスクトップのキーボードとほとんど遜色のない使い勝手が実現されている。
また、ポインティングデバイスはパッド式のタッチパッドだが、一般的なものよりも一回り大きなサイズのものが搭載されており、使い勝手は非常によい。右側にスクロール専用の領域が用意されている点も、使い勝手の向上に役立っている。
そして面白いのが、タッチパッドの動作を制御できるスイッチが用意されている点だ。タッチバッドのすぐ上に用意されているスイッチを押すことで、タッチパッドの動作をオン・オフできるのだ。
外付けのマウスを接続して利用する場合などに、タッチパッドによるマウスカーソルの不意な動作を防げるのはもちろん、通常利用時でも一時的にタッチパッドの動作を切って誤動作を防止させたい場合などに役立つだろう。
他のA4ノートと比較して、これといった特徴があるわけではないものの、必要十分な機能が詰め込まれうまくまとめられたたスタンダードA4ノート、という印象を強く受けるマシンだ。
スペック面の細かなカスタマイズに対応していながら、販売価格は最小構成時で7万9800円と、非常に安価に抑えられており、これ以上ないコストパフォーマンスが実現されている。
また、ハードディスクの内容が漏洩する危険を防止するドライブロック機能や、メモリ構成が変更された場合に警告を発するメモリチェンジアラートなど、ビジネス用途には欠かせないセキュリティ機能が用意されている点も高く評価できる。
個人での購入はもちろんのこと、企業が複数台をまとめて注文する場合でも柔軟に対応でき、高いコストパフォーマンスも合わせ、ビジネス用途としておすすめしたいマシンだ。
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