Special
2004/09/14 08:00 更新

PCUPdate特別企画:PC環境最適化計画
レジストリをカスタマイズして、PCの環境を復活させてみる (1/2)

前回は、PCの動作が遅くなるのは、レジストリの肥大化や不要なサービスの常駐が原因となっていることを述べた。ではレジストリをどのようにカスタマイズすれば、PCは昔のようにきびきびと動いてくれるのだろうか。その方法を探ってみよう。

 Windowsや各種アプリケーションの設定を変更する場合、通常であれば「プロパティ」を使う。ただ、プロパティで設定できる範囲には限りがあり、プロパティに項目なり数値範囲としてあらかじめ用意されていないものは、自分で変えることができない。その点、レジストリではプロパティで変更できない部分も含めて、細部にいたるまで自由にカスタマイズできる。

 その一方で、レジストリを操作することには、リスクが伴うことも承知しておく必要がある。その理由は、WindowsというOS自体、数多くのプログラムが作用し合った複雑な構造であることと、どのPCでもWindowsの状態が全く同じであるとは言えないからだ。

 そのWindowsの各種設定が集約されているレジストリに手を加えることは、最悪の場合、Windowsの動作を不安定にする可能性もある。そのため、レジストリの操作はくれぐれも慎重に行うことを心がけたい。

 もし、レジストリの操作によってトラブルが生じた場合は、Windowsの起動時に「F8」キーを押し続け、「Windows拡張オプションメニュー」で「前回正常起動時の構成」を選択しよう。これで、レジストリを変更前の状態に戻すことができる。

まずはレジストリエディタを起動

 レジストリの操作には、Windowsに標準搭載されている「レジストリエディタ」を用いる。「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「regedit」と入力して「OK」をクリックすれば、レジストリエディタが起動する。

ki_pcc02_01.jpg

「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力すると、レジストリエディタを起動できる

■レジストリカスタマイズ例:その1
  • 「削除済みアプリケーションのレジストリキーを削除」

 アプリケーションによっては、アンインストールしてもレジストリに情報が残っている場合がある。「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」内を調べ、アンインストール済みのアプリケーションに関するレジストリキーがあったら、右クリックして「削除」を選ぶと削除することができる。

ki_pcc02_02.jpg

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」の中に、アンインストール済みのアプリケーションのレジストリキーが残っている。これを右クリックし、「削除」を選ぶ

 不要なレジストリを削除するだけでなく、普段はハードディスク上の仮想メモリに常駐しているカーネルを、物理メモリに配置したり、L2キャッシュサイズの調整、メモリ上からの不要なファイルの排除といったことをしても、パフォーマンスは改善する。不要なレジストリを削除したら、こちらにもチャレンジしてみよう。

■レジストリカスタマイズ例:その2
  • 「カーネルを常にメモリ上に置く(スワップさせない)」

 カーネルとは、OSの中核となるプログラムのこと。CPUの制御やメモリの管理など、PCの動作における根幹を担う部分だ。このカーネルの一部が仮想メモリ(ハードディスク)に置かれていると、PC全体のパフォーマンスを低下させる原因にもなる。PCに十分なメモリ(512Mバイト以上)が搭載されているなら、このカーネルを常にメモリ上に置くようにレジストリを変更すると、動作速度の向上が期待できる。

ki_pcc02_03.jpg

「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management」の「DisablePagingExecutive」をダブルクリック

ki_pcc02_04.jpg

DisablePagingExecutiveの「値のデータ」を「0」から「1」に変更する。「表記」は「16進」のままでよい

■レジストリカスタマイズ例:その3
  • 「CPUのL2キャッシュサイズを512Kバイトに変更する」

 CPUにもキャッシュと呼ばれるメモリが搭載されている。WindowsXPではL2キャッシュ(L2キャッシュ)のサイズが256Kバイトに設定されているが、たとえばNorthwoodコアのPentium 4はL2キャッシュ512Kバイト、Prescottコアに至っては1Mバイトだし、Pentium Mも同様に1Mバイトもしくは2Mバイトなので、有効活用されていないことになる。WindowsXP側のL2キャッシュサイズの設定を正しく設定しなおすことで、処理速度をアップさせることができる。

ki_pcc02_05.jpg

「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Control\SessionManager\Memory Management」の
「SecondLevelDataCache」をダブルクリック

ki_pcc02_06.jpg

「表記」を「10進」に変更した上で、「値のデータ」を「512」に変更する(デフォルトの「0」で、256Kバイトの設定となる)

 なお、CPUによってL2キャッシュサイズは異なるので、どのCPUを利用しているのかを調べたら、インテルのWebサイトでL2キャッシュの容量を調べて、その値を入力するようにしよう。

      | 1 2 | 次のページ

[星紀明,ITmedia]

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ピックアップ

news139.jpg 週末アップルPickUp!:絶好調のApp Store、ユーザーに34億円返金へ
アップル関連の話題を何となくまとめる週末アップルPickUp!。今週は未成年者によるアプリ内課金問題を取りあげます。

news020.jpg 24時間動作+4バンドLTE+11ac+SIMフリー(予定):もしかして“無双”? ツウ好みの高性能LTEルータ「AtermMR03LN」をねっとりチェック(パフォーマンス編)
“ツウ好み”の機能や特長を多く備えるLTEルータ「AtermMR03LN」がモバイラーの中で人気だ。前編の機能チェックに続き、後編では実運用して分かった使い勝手とパフォーマンス面をねっとりチェックする。

news041.jpg 最新タブレット速攻レビュー:「MeMO Pad 8」──“Winタブ”よりお手ごろ価格な8型Androidタブレット
8型タブレットとなると最近はWindows 8.1搭載モデルが人気だが、同サイズでAndroidなら“もっと低価格”である。2万円台で買える8型タブレット「ASUS MeMO Pad 8」をチェックする。

news052.jpg 最新PC速攻レビュー:「VAIO Pro 13」――さらにハイスペックを軽快に持ち運べる“14春モデル”徹底検証
高い人気を誇る薄型軽量モバイルノート「VAIO Pro 13」が、より高性能なCPUを搭載可能になった。その実力を確かめるべく、直販ハイスペックモデルをじっくり検証する。

news062.jpg 「3年先を行く」製造技術:タブレット市場に注力するIntelのモバイルプロセッサ戦略
Intelは“他社の3年先を行く”半導体製造技術でタブレット市場における影響力の拡大を目指す。同社のモバイルプロセッサ戦略をまとめた。

news116.jpg LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト:第23回 2560×1440解像度スゴイ……格段に作業効率が上がる「超高解像度ディスプレイ」
ウルトラ軽量に加え、「超高解像度ディスプレイ」もLaVie Z(IGZOモデル)の魅力だ。今回はこのディスプレイの使い勝手と応用方法を考えてみた。

news107.jpg SOHO/中小企業に効く「ビジネスPC」の選び方(2):Windows XPから乗り換えるべきは“7”か“8.1”か
Windows XPのサポート終了に際して、どのようなPC環境に移行すべきか? まずはWindows 7か、Windows 8/8.1か、次のメインOSを選択する必要がある。

news057.jpg NUCやUltrabookをもっと速く:アキバで人気のSSDにmSATA版が登場――「Samsung SSD 840 EVO mSATA」徹底検証
抜群のコストパフォーマンスで高い人気を誇るSSD「Samsung SSD 840 EVO」にmSATA版が登場した。容量が1Tバイトまで用意されているのも興味深い。早速、性能をチェックしよう。

news033.jpg SOHO/中小企業に効く「UPS」の選び方(第2回):「UPS」を正しく選ぶコツ――容量の計算方法は? 給電方式とは?
「無停電電源装置(UPS)」の基礎知識から、機器に合った製品選びまで、順序立てて解説する本連載。第2回は、UPSの選定で知っておくべき、容量の計算方法や給電方法の違いを紹介する。

news032.jpg 「ThinkPad X240s」ロードテスト:第4回 大きく変わった「5ボタントラックパッド」を快適に使えるようにする、2つのコツ
業務に使うPCとして積極的にThinkPadを選んできた理由の1つに「トラックポイント」がある。今でもノートPCに搭載するポインティングデバイスとして唯一無二の存在だと確信しているが……。