ニュース
» 2004年09月24日 22時24分 UPDATE

東京ゲームショウ2004NVIDIAもATIも「初出プレイアブルデモ」に人気が集中

家庭用専用ゲーム機はPSPで盛り上がり、携帯電話は進化するグラフィックスと豊富なコンテンツで盛り上がる東京ゲームショウ2004。「何でPCUPdateが取材に行くのー?」と部内から言われてしまいそうなPCゲームだが、どっこい今年もPCバーツベンダーがブースを出していたのだ。

[長浜和也,ITmedia]

 その出展ベンダーというのは、昨年唯一の参加ベンダーだったATIテクノロジーズと、そのライバルであるNVIDIA。PC用グラフィックスチップの両雄がPCパーツ関連ベンダーとして参加していたのである。場所も、故意か偶然かは不明ながらも、お互いのブースが目に届く至近距離に配置されている。

kn_gm2k4nv.jpg こちらは日本のコンシューマー系イベント初参加になるNVIDIAのブース
kn_gm2k4ati.jpg こちらは昨年に引き続き出展したATIテクノロジーズのブース

 「スープの冷めない距離」で、激突するATIとNVIDIA。と、こちらは勝手に盛り上がってしまう両者のデモンストレーション。NVIDIAのコンパニオンが「Nalu」のコスプレでブースを固めれば、ATIのコンパニオンは当然「Ruby」のコスプレでビシッと決めてくる。

kn_gm2k4nul.jpg NVIDIAがNaluならば……
kn_gm2k4rby.jpg やっぱATIはRubyでしょう
kn_gm2k4evq.jpg っと思ったらNVIDIAブースにスクウェア・エニックスからEVERQUEST IIのコスプレさんが応援にきたぞ

 おおおぅ、いやがうえにも対決ムードが盛り上がるぜ。技術系イベントのキースピーチで、ライバルの製品をチクリチクリとコメントするアグレッシブな両者。きっとゲームショウのブースでも「いまどきシェーダ3.0に対応していないゲームじゃねぇ」と吼えていたり、「シェーダ3.0よりGPUの基礎体力のほうが大事じゃー」とか「DOOM 3よりHalf-Life2のほうが数倍面白い」「そういえばHalf-Life2っていつでるの?」などなど、火花がバシバシ飛び交っているんじゃなかろうか……

 と、勝手に妄想を膨らましてそれぞれのブースに飛び込んだが、「シェーダ3.0」や「RADEON X700」などなどそれぞれのベンダーがいま一番アピールしたいメッセージは微塵もない。その代わりにブースを埋め尽くしていたのが、登場したばかりのニューフェースタイトルから開発途上のプレイアブルデモまで、最新のPCゲームが動作している多くの体験マシンだ。

 肝心のグラフィックスカードは、NVIDIAがGeForce 6シリーズのリファレンスカードをブースの一角に展示していたのみ。ATIブースでは、発表されたばかりのRADEON X700シリーズの展示、ないしはデモンストレーションが期待されていたが、こちらのグラフィックスカードは一枚たりとも展示すらされていなかった。

 期待されていたデモ、という意味ではすでに報道向けに国内でも実績のある「NVIDIA SLI」も行われていない。ちょうど、NVIDIAのブースにはNVIDIA アジアパシフィックテクニカルマーケティングマネージャのオング・ツェー・リン氏がいたので、「NVIDIA SLIをアピールする絶好の機会じゃないですか」と聞いてみたところ、「お〜ぅ、残念ながら日本に持ってこれるシステムがなかったのだよ」という答えが返ってきた。

kn_gm2k4cdty.jpg ACTIVISION(メディアクエスト)のコールオブデューティー ユナイテッド オブ オフェンシブ日本語版を熱心にプレイしているのは、誰かと思えばNVIDIAのオング・ツェー・リンさんじゃないですか
kn_gm2k4lor.jpg 同じNVIDIAのブースで行われていたエレクトロニック・アーツの「ロード・オブ・ザ・リング・バトル・フォー・ミドルアース」デモ。発売は11月25日の予定

 NVIDIAといえば今年後半のキーワードは「シェーダ3.0対応」のはず。しかし、NVIDIAのブースではその単語が一言も出てこない。ゲームショウこそ、シェーダ3.0をアピールするのに絶好なイベントではないだろうか?

 その疑問を今度はNVIDIA エンベデッドビジネス シニアマネージャの斉藤道雄氏にぶつけてみた。「今回のゲームショウでPCゲームのベンダーに協力をお願いしたところ、数多くの最新タイトルを展示していただけたので、NVIDIAとしても、多くの来場者に体験してもらえるように十分な数のシステムを用意した。当初“用意したはいいけど空きが目立ったらどうしようか”と不安だったが、いざ始まってみると初日のビジネスディでも空いているマシンがないほどの盛況。ゲームショウでは技術的な側面よりもPCゲームの魅力を多くのユーザーにアピールすることを優先した」

 このあたりの事情はATIも同じ。ATIで長年ゲームがらみの仕事をしてきているコンシューマービジネス・ユニット インサイド・セールマネージャーの伊藤克己氏は「我々はWorld PC Expoにも出展する。技術的なアピールはそちらで行う予定で、ゲームショウではまずPCゲームの魅力を知ってもらうのが先」と述べている。

 NVIDIAもATIも「まずはPCゲームの存在を日本にユーザーに知ってもらわなければならない」というのが共通の認識であるようだ。

kn_gm2k4dt2.jpg ATIブースで行われていたマイクロソフト「Dungeon Siege II」のプレイアブルデモ
kn_gm2k4prtr.jpg 同じくATIブースで行われていたカプコンの「ポートロイヤル2−カリブ大航海記−」デモ。発売は11月26日の予定
kn_gm2k4ncs.jpg PC関連で大掛かりなブースを設けていたのがリネージュII クロニクル2 〜Age of Splendor〜のエヌ・シー・ソフト。国内大手PCメーカーのスタッフが登場して「PCでゲームをやりましょー」とアピール

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.