オリンパス、普及価格帯のデジタル一眼レフカメラ「E-300」を発表

» 2004年09月28日 10時00分 公開
[ITmedia]

 オリンパスは9月28日、普及価格帯のデジタル一眼レフカメラ(DSLR)「E-300」を発表した。E-300は昨年発売された「E-1」と同様の「オリンパスE-システム」となっており、「フォーサーズシステム規格」に準拠。E-1の技術をベースとして、3/4インチの有効画素数800万画素のフルフレーム型CCDや「ダストリダクションシステム」を搭載するなど、他社の普及型DSLRに比べて、機能の差別化が図られている。

E-300本体正面(ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6装着時)
E-300本体背面

 E-300に搭載されている画像処理エンジンは「TruePic TURBO」。E-1と同様の超音波防塵フィルター(SSWF)を搭載したダストリダクションシステムにより、CCDやローパスフィルター表面にゴミが付着する問題を軽減している。

 E-300の特徴となっているのがボディデザイン。ペンタプリズム方式ではなく、ポロ工学系とサイドスイングミラーを採用することで全高を高く抑えている。このため外部ストロボと併せて内部ストロボが利用でき、バウンス撮影時に威力を発揮するとオリンパスは述べている。

外部ストロボ(発売予定のFL-36)を装着し、内部ストロボをポップアップさせたところ

 なお、E-300のボディ素材だが、外装にアルミプレス板、内部はアルミダイキャストを採用している。

 E-300には「ポートレート」「マクロ」といった「シーンプログラムAE」機能だけでなく、コンパクトデジカメにあるような「打ち上げ花火」「夕日」「キャンドル」といった「シーンセレクトAE」も用意されており、初心者でも気軽に利用できるようになっている。

 E-300の価格は未定だが、ボディ本体で10万円を切る価格で発売される見込み。発売日は11月下旬の予定。E-300のおもなスペックは以下の通り

製品名 E-300
撮像素子 フルフレーム型CCD(有効画素数800万画素)、アスペクト比1.33(4:3)
レンズマウント フォーサーズマウント
記録フォーマット RAW(12ビット)、TIFF(RGB各8ビット)、JPEG、RAW+JPEG(DCF、DPOF準拠、Exif対応、PRINT Image MatchingII対応)
記録画像サイズ RAW:3264×2448、TIFF:3264×2448、JPEG:3264×2448〜640×480
ファインダー アイレベル一眼レフ方式、視野率約94%/約1.00倍(-1diop 50ミリ 無限遠)
液晶モニタ 1.8インチハイパークリスタル液晶(半透過型TFTカラー液晶)13.4万画素
フォーカスモード シングルAF/コンティニュアスAF/マニュアルフォーカス(AF方式:TTL位相差検出方式)、測拒点:3点(自動、任意選択可能)
露出制御 プログラムAE(プログラムシフト可能)、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、シーンプログラムAE(ポートレート、マクロ、風景、夜景、スポーツ)、シーンセレクトAE(ポートレート、マクロ、風景、夜景、スポーツ、風景&人物、夜景&人物、打ち上げ花火、夕日、ハイキー、ドキュメント、マナーショット、ビーチ&スノー、キャンドル)
ISO感度 オート、ISO 100/200/400(拡張時ISO 800/1600の設定可能)
露出補正 +-5EV(1/3、1/2、1EVステップ選択可能)
露出ブラケット 3コマ(1/3、1/2、1EVステップ選択可能)
ホワイトバランス プリセット8種(3000K〜7500K)、+-7ステップでホワイトバランス補正可能。カスタムホワイトバランス4種登録可能、任意設定によるワンタッチホワイトバランス登録可能
ホワイトバランスブラケット 3コマ(2、4、6ステップから選択)
シャッタースピード P、Ps、Aモード:1〜1/4000秒、Sモード、マニュアルモード:30〜1/4000秒、バルブ:最長8分(リミッター付き)、シーンプログラム、シーンセレクトモード:4〜1/4000秒(モードによる)
連続撮影速度 約2.5コマ/秒(最大撮影コマ数:RAW/TIFF 4コマ、JPEG:圧縮率、記録画素数による)
記録メディア コンパクトフラッシュ(TypeI/II、マイクロドライブ対応)
電源 専用リチウムイオン電池「BLM-1」利用
サイズ 146.5(幅)×85(高さ)×64(奥行き)ミリ
重量 約580グラム(カード、電池、キャップ、モニタカバー含まず)

 このほかE-300と同時期に、フォーサーズシステム規格を採用した、オリンパス E-システム用の普及価格帯レンズ「ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6」および「ZUIKO DIGITAL 40-150mm F3.5-4.5」とストロボ「FL-36」(GN36)が発売される。

 ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6とE-300本体を同時購入する場合では、実売価格で12万円台となる見込みだ。

「ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6」(35ミリフィルム換算で28-90ミリ)。価格は3万1000円で11月中旬発売予定
「ZUIKO DIGITAL 40-150mm F3.5-4.5」(35ミリフィルム換算で80-300ミリ)。価格は3万7400円で11月中旬発売予定
FL-36。価格は2万8600円で11月下旬発売予定

 なお2005年春には、フォーサーズシステム規格を採用した超広角の2倍ズームレンズ「ZUIKO DIGITAL 7-14mm F4.0」(35ミリフィルム換算で14-28ミリ)の発売が予定されている。価格は未定。

「ZUIKO DIGITAL 7-14mm F4.0」

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