LaVie Lの最上位モデル「LL900/AD」と今回取り上げるミドルレンジ“テレパソ”モデルである「LL770/AD」を比較すると、LL770/ADはCPUこそCeleron M 320(動作クロックは1.30GHz)となっているものの、そのほかのスペックは同じか、一部機能に関してはむしろ高い、という逆転現象を起こしている。ラインアップの構成上、非常に興味深い仕様となっている。
標準で搭載するメモリは256Mバイトだが、標準状態でも性能を確保するため、オンボード上で128Mバイト×2のデュアルチャネル構成となっている。DDRメモリを使いつつパフォーマンスを追及するために、デュアルチャネル構成にするのは適切な構成と言えるだろう。
増設する場合は拡張用に用意されたメモリスロット一つに差すことになる。ここに増設するとメモリバス構成が1chとなるため、パフォーマンスが落ちる可能性も考えられる。
内蔵グラフィックスを使用しているWindows XPマシンでは、256Mバイトのメモリではやや不足を感じる場合があるので、その意味でこのメモリ容量は少々厳しい。評価中もかなり長いメモリスワップが発生しており、実用段階でアプリケーションを多数立ち上げた場合、体感速度の低下が心配される。
コストアップになっても512Mバイト搭載モデルが欲しいところだ。512Mバイト搭載もデルを入手したい場合は、121wareのオンライン販売「NEC Direct」で購入したほうがよいだろう。
グラフィックスはDirect X 8.1に対応するRADEON IGP 9100。現役の内蔵グラフィックスのなかでは、抜群の3Dパフォーマンスを発揮する。HDDはMK8025GASを搭載。“テレパソ”を意識してか80GバイトとノートPCとしては大容量で、テレパソとしての使い勝手もいいだろう。
光学ドライブはLaVie L秋モデルでは一番ハイグレードなDVD+R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ(UJ-831S)を搭載している。DVD+-R 8倍速/DVD+-RW 4倍速/DVD-RAM 3倍速とパフォーマンスもよろしい。
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