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» 2004年10月01日 18時55分 UPDATE

薄さ約72ミリの新筐体でさらにスリムになった省スペースPC──Endeavor AT200

エプソンダイレクトの省スペースデスクトップの新モデルは、さらにサイズを縮小した新筐体が特徴。コンパクトな筐体にも関わらず、BTOで選択できるCPUはCeleronからPentium 3.40E GHzまでカバーする。

[池紀彦,ITmedia]

 今回登場したEndeavor AT200(以下AT200)は、従来モデルのAT951と比べて、さらに小型化した新筐体を採用しているのが特徴だ。具体的には容積は約39%削減されて7.2リットルに、サイズは幅がAT951比73%の72.5ミリ、奥行きは同じく79%の303ミリになっている。

 厚みがわずか60ミリ程度という、Mini-ITXサイズの筐体などと比べるとさすがに厚みを感じるが、以前のブック型PCとほぼ変わらないサイズの筐体なので、設置スペースは少なくて済む。

kn_at200zen.jpg Endeavor AT200。単体のみもセレクトできるが、ディスプレイとして19インチの液晶ディスプレイなどをBTOで組み合わせることもできる

 AT951同様、マザーボードに搭載するチップセットはIntel 865GV。CPUもSocket 478のCeleron DからPentium 4まで選択可能だ。メモリスロットはPC3200対応のものが2スロット。グラフィックス、LAN、サウンドなどはオンボード利用となっている。

 将来の拡張性を気にするユーザーは、最新のLGA775対応マザーでないのを残念に思うかもしれない。CPUやチップセットが発生する熱がAT200のようなSFFにあたえる影響を考えると難しい問題ではあるが、次モデルに期待したいところだ。

 省スペースPCゆえに気になる拡張性だが、AT200は空きPCIスロットを1スロット確保している。ケース幅が従来機種から狭まっているため、これまで2スロット確保していたPCIスロットが一つ減ってしまったのは残念だが、筐体の小型化を考えればやむを得ないところだろう。また、PCIカードはカード長145ミリまでのものしか搭載できないので、カード面積が大きいキャプチャーカードなどを搭載する場合は注意が必要だ。

kn_at200mae.jpg フロントにはUSBとスリムタイプの光学ドライブなど、必要最小限のインタフェースが用意されている。PCカードなどのメディアカードスロットは用意されていない
kn_at200back.jpg 背面もUSBにLAN、そして二つのシリアルにパラレルとオーソドックスな構成。ディスプレイ出力はDVI-Iのみが用意されている

 最小構成の場合FDDが搭載されないため、3.5インチベイが一つ空いているのも拡張性を考えると有利だ。ただ、ドライブベイ周辺にはスリムタイプのCD-ROMドライブや標準搭載のHDDなどがぎっちり詰まっているので、自分で筐体を開き、ドライブを追加するのは骨が折れるかもしれない。

 筐体を開けてみるとチップセット周辺はPCIカードを増設することを考慮してか、かなりすっきりしている。CPUクーラーにはファンが付いておらず、高さ約50ミリの大型のヒートシンクのみが搭載されている。

kn_at200naka.jpg 正面のケースファンからCPUソケットを覆ったヒートシンクが目立つ筐体内部。ドライブベイは従来の省スペースPCと同様跳ね上がる仕掛けになっている。マザーの型番印刷にある「MUSKA」の単語が妙に気になる

 実際の冷却では筐体前面にある6センチサイズの二つのファンがヒートシンクを冷やす仕組みになっているので、排熱に関しては心配なさそうだ。

 ただし、PC起動時にこのケースファンが出す最高速回転の音はかなり大きく、かつ、PC起動後も昨今の静音ブームで登場した小型の静音ファンなどと比較すると音は大きめ。筐体幅を考えるとファンのサイズはこれ以上大きくできないが、それでも静音タイプのファンを選ぶなどの工夫がほしかったところだ。比較的発熱量の低いCeleronでこの音であることを考えると、Pentium 4を選択した場合、さらに高速で回転する可能性がある。

kn_at200dfan.jpg AT200の強制冷却はケース前面に取り付けた二つのファンによって行われる。CPU、ノースブリッジのヒートシンクが並んでいるため、ファンによって吸い込まれた外気はCPUのヒートシンクを冷やしたあとに、ノースブリッジも冷やすことができる

 最後に、PCMark04を実行して、実際のパフォーマンスを測定してみた。なお、試用機に搭載されていたマザーはASUSの「P4PGV-MUSKA」で、CPUは実クロック2.53GHzのCeleron D 325。メモリ容量は256Mバイトだった。

 比較用として使ったPCには、動作周波数1.83GHzのAthlon XP 2500+、メモリ容量は512Mバイト、GeForce FX 5200搭載のデスクトップPCを用いた。

kn_at200pmr04.jpg PCMark04

 結果はほとんどのテストでAT200が上回っており、低価格ながら十分なパフォーマンスを発揮している印象を受けた。BTOに対応しており、好みの構成に変更もできるので、自分好みの構成の省スペースデスクトップPCがほしい人にお勧めのマシンだ。

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