CEATEC JAPAN 2004は「IT/電子分野における最先端技術・製品の展示」が行われる展示会であって、「ふふふ」と笑えるようなPCパーツなどはなさそうだ。そう思って臨んだPCUPdate おバカパーツ担当の筆者だったのだが……あった。そうでなくっちゃ。
ベアドライブなどで知られるミツミのブースで、見慣れた物体がノートPCのディスプレイに挟まっていた。
あぁマウスだ。収納するときにPCに貼り付けておけるような仕掛けがあるノート用か?
当然違う。よく考えればマウスをこんなところに収納(?)してもまったく意味がない。
実はこれが新発想。マウスに「Webカメラ付けちゃいました」(甘栗むいちゃいました風に)といった製品だ。その名も「カメラマウス」……そのままやん。
このカメラマウス、展示機でのスペックは30万画素CMOSとマイクを本体に内蔵、裏にノートPCのディスプレイ部分に挟めるクリップが搭載される以外はフツーのUSBマウスだ。
現在、仕様や価格、そしてこれが重要なのだが詳細なマーケティング調査を行っている最中で、カメラのスペックや撮像素子を変更する可能性もあるという。発売は2005年1Qを予定、価格は「よく売られているホイール付きUSBマウスとWebカメラ製品を足して、ちょっと割り引いたくらいの値段、と思ってください」(ミツミ説明員)という。5000円ほどだろうか。
しかしなぜマウスなのだ。
マウスは手で握るため汚れやすい。――それは回転レンズ機構の採用により保護できるという。あと一応、握ったときに人差し指と中指のマタの間にレンズが来るので、頻繁に肌が触れる場所ではない。
カメラの性能がちょっと一般的すぎやしないか。――公開されていたロードマップによると2005年の1月に開発を完了、100万画素クラス/USB2.0接続による高ビットレートの動画撮影も行えるモデルも計画中だという。
マウスを机に置く。そんなところからカメラで写すと“はなデカなんとか”状態になるのでは? というか、そもそもマウス操作中はレンズが手で隠れてしまうが。――そのためにクリップが付いて、ノートPCのディスプレイ部分に取り付けることができるのだ。
いやいや……じゃあマウス操作はどうするのか。――クリックとホイール操作程度であればできる。いや、どちらかの機能を割り切って使うしかない粋な製品のようだ。
用途として書かれている顔認証システムというのは何? ――カメラを使って輪郭線をトレースし認証させるというあれ。
でもマウスであるなら、指紋や手のひら認証(2004年9月27日の記事参照)のほうが自然ではないだろうか。
……ともあれ、発売が楽しみだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.