Microsoftが、5月26日(現地時間)付けでWindows 11の「25H2」ならびに「24H2」向けに「KB5089573」の配信を開始している。
このアップデートではいくつかの機能変更点が含まれるが、おそらく最も大きいと思われるのは日本語ドキュメントで記されている次の事項だ。
[一般的なパフォーマンス] この更新プログラムにより、アプリの起動と、スタート メニュー、検索、アクション センターなどのコア シェル エクスペリエンスが高速化されます。
一部のメディアでは「Low Latency Profile」などと呼ばれていたもので、前述のようなアプリ起動時や各種メニュー操作時など、一時的に必要パフォーマンスが増加するタイミングでCPUの動作を高速化させ、処理を“滑らか”にする効果があるという。
Windows Insider Programでは既にテストが行われており、実際にベンチマークを行った範囲で40〜70%程度の速度向上効果が見込まれるようだ。
動作的な特徴としては、前述のようなシチュエーションにおいて必要に応じてCPUの動作クロックを一時的に引き上げる“ブースト”が基本となっている。これにより、従来感じていたスタートメニューを開いたときの“もたつき”などが軽減されるようになる。
Low Latency Profileが話題になったとき、一部に「小手先のテクニックで改良をうたうとは……」のような批判もあったようだが、Windows Centralが示すように、米Microsoft VPのスコット・ヘンゼルマン氏はX上で次のように反論している。
簡単に言えば、皆が普段使っているスマートフォンでは常用されているテクニックで、例えばタッチ操作を行った場合など各種処理のために一時的に(CPU)コアを活性化させ、そしてすぐに元のアイドル状態へと戻っていく仕組みとして認識されているだろう、ということだ。
macOSなど昨今のメジャーなデスクトップOSでも使用されているテクニックで、別に“ズル”ではないというのが同氏の主張だ。
これにより、いわゆる「Windows K2」のプロジェクトで言われていた不満点の1つである、「スタートメニューなどを開いたときのレスポンスの遅さ」が解消されたことになる。
筆者自身の環境で試しているところだが、まだKB5089573のインストール直後で実感できるほどの速度向上は得られていないものの、言われてみれば「キーボード入力の引っかかりが若干緩和されたかも……?」という感じかもしれない。
なお、他にユーザーの間で大きな不満となっている「ファイルエクスプローラー」の改良についてはまだ継続中で、メモリ利用やスレッド動作の最適化も含め、「ゲーミングOSと同等性能」のパフォーマンスを実現するにはまだもうしばらくかかりそうだ。
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