Windows 11の使い勝手はどう変わる? 「Copilot」名称外しやInsider Program再編に見るMicrosoftの本気度:Windowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2026年04月24日 15時00分 公開

 以前にレポートしたMicrosoftの「Windows 11の機能改善」について、4月に入り徐々に実環境に反映が始まった。改めて現状を整理しておきたい。

 もともとは「Our commitment to Windows quality」というBlog投稿の中で、WindowsならびにSurfaceなどを統括するパヴァン・ダヴルリ(Pavan Davuluri)氏が「新機能追加よりもOS自体の品質や使い勝手の改善に重点を置く」と改めて宣言し、2026年は品質改善に注力する方針を示していたものだ。

 いわゆる“Windows 12”的な機能や見た目が大幅に変化して刷新されたOSは少なくとも2026年中には登場しないことを意味する。

「Copilot」名称外しと戦略転換が進む

 機能改善の一部は「Copilot機能外し」だ。現状、Snipping ToolやPaintなどで「Copilot(Preview)」ボタンが用意され、いわゆるAIを使った付加機能がWindows 11上で利用できるようになっているが、このうち「メモ帳(Notepad)」において「Copilot」ボタンが消えたことが報告されている。

 Windows Centralのザック・ボーデン氏によれば、Windows Insider Previewの最新バージョンにおいてNotepad(バージョン11.2512.28.0)の「Copilot」ボタンにあたる部分の機能の名称が「Writing tools」に変更されていることが確認できる。

 ただ、これは名称が違うだけで機能的には従来のCopilotと完全に一緒で、単に名称が変更されただけだともいう。機能的には無効化できるため、将来的にPaintといったアプリにおいて従来のシンプルな形に戻すことも可能だが、印象としては「『Copilot』という名称のイメージが悪くなったので除外した」とも捉えられかねない。

Notepadの「Copilot(Preview)」ボタン Notepadの「Copilot(Preview)」ボタン

 もともとMicrosoftの期待と意気込みとは裏腹に、Copilotという機能そのものが同社の業績にそこまで寄与していないという背景がある。例えば、1月28日に行われた同社会計年度で2026年度第2四半期(2025年10〜12月期)の決算報告において、Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏はMicrosoft 365 Copilotの契約ユーザー数が1500万であると述べている。

 同じタイミングで報告されたMicrosoft 365の法人有料契約ユーザー数が4億5000万であることを踏まえると、Copilotを有料で利用しているユーザーの割合は約3.3%に過ぎないということになる。

 We saw accelerating seat growth quarter-over-quarter and now have 15 million paid Microsoft 365 Copilot seats, and multiples more enterprise Chat users.

 この状況と合わせ、ナデラ氏自身が自社のCopilotに品質面で厳しい評価を下しており、自ら積極的にレビューしているのに加え、担当者らに製品全体のオーバーホールを指示しているという報道が2025年12月にThe Informationによって「Microsoft’s Nadella Pressures Deputies to Accelerate Copilot Improvements」と報じられている。

 結局のところ、進化の早いAIのトレンドに歩調を合わせる形でまい進してきたCopilotの開発でいったん立ち止まり、戦略見直しのフェイズに入ったということなのかもしれない。

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