タスクバーの配置場所やサイズ変更については以前にレポートした通りだが、WindowsのUIの基本的な部分についてもブラッシュアップが進んでいる。
1つはスタートメニュー関連で、処理する要素が多いために環境やタイミング次第で表示に時間がかかったり、システムリソースに負荷がかかったりする現象がみられたが、このあたりを軽量化してレスポンス性を向上させる試みが続けられているようだ。
前出のボーデン氏が自身の情報源として報じているが、以前のレポートでも触れたようにスタートメニューがセクション単位で整理され、それぞれに表示の“オプトアウト”が可能となり、お仕着せのメニューが表示されないように設定できるため、開いてすぐに操作が反映されるようになるという。
実際、筆者のそこそこ速いPCにおいてもスタートメニューを開いて数秒程度はレスポンスが悪く、この間は検索窓にキーワードを入力しても“取りこぼし”がひどい現象がある。一度利用を開始すればそこまで頻繁に行う動作ではないが、少しでも動作が軽量化されるなら歓迎だ。
加えて、Windows 11では頻繁に報告されるFile Explorerの“白飛び”現象だが、こちらも少しずつ改良が加えられているようだ。
例えば、正式リリース直前の配信チャネルであるRelease Previewに対して4月17日(米国時間)に配信が開始された「Builds 26100.8313/26200.8313」では、次のような改善点に触れられている。まだ不完全だとは思われるが、比較的早いタイミングで改良版のアップデートが届けられることになるかもしれない。
- Improves the speed and performance of File Explorer launch.
- Removes white flash when launching File Explorer in dark mode if File Explorer was set to launch to This PC or when rcesizing the details pane.
本誌の山本竜也氏の連載記事でも触れられているが、本稿執筆時点で開発途上版の配信チャネルとして機能している「Canary」「Dev」「Beta」の3つのチャネルが整理され、「Experimental(実験的)」「Beta」の2つに再編される。
当初は「Dev」と「Beta」の2つでスタートしたWindows 10時代のInsider Programは、前者が最新機能を試したいユーザー、後者がより安定版だが公式配信前に開発途上版を試したいユーザーということでターゲットを分けていた。
しかし、最近のWindows 11では「Germanium」と呼ばれる共通のコアをOSが採用したことで差分が少なくなり、「25H2はDev」「24H2はBeta」のように過去に配信されたバージョンを管理するための区分けに用いられるようになって存在が形骸化した。
その代わりとして、最新の開発途上バージョンを試す名目で追加されたのが一般向けに開放された「Canary」となるが、このCanaryに必ずしも最新機能がやってくるわけではなく、DevまたはBetaでテストが行われたりと、一般ユーザーにはどういった位置付けで配信チャネルが管理されているのか理解できないというのが正直なところだった。
さらにいえば、直近ではCanaryチャネルはさらに2つに分割され、もう完全にMicrosoft側の開発者の都合だけで運用されているチャネルという扱いに思えた。
そして今回の配信チャネル再編とFeedback Hub改良の話につながるのだが、実際には「Advanced Option」という項目で、例えば「25H2」「26H1」「Future Platform」といった形でさらに配信ビルドの選択ができるようになっている。
お分かりかもしれないが、実質的には「Beta」のみを安定バージョンとして切り離し、残りはAdvanced Optionの名称でこれまで「Canary」や「Dev」の名称が付けられていた配信ビルドを“明示的に”指定でき、見た目上分かりやすくなったというのが正しいかもしれない。
この他、Feature Flagsという機能で新機能などが明示的にハイライトされるようになったりと、Windows Insider Programの配信チャネルそのものをいじったというよりも、「分かりやすく」という部分が前面に出た作りになっている。
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