Microsoftは2月26日(米国時間)、複数のアプリやサービスをまたいで特定の手順に沿ってタスクを実行する「Copilot Tasks」を発表した。
現在はResearch Previewの形で展開されており、一部ユーザーを対象に提供が行われている。対象者は徐々に拡大されていく予定で、興味ある人はウェイティングリストに登録しておくといいだろう。
Microsoftが数多く展開する“Copilotシリーズ”の1つではあるが、今回はやや異なる意味を持つと筆者は考えている。日々、PCやスマートフォンなどで行っている作業を「Copilot Tasks」の“タスク”の1つとして考え、毎日あるいは決まった曜日にルーチンのように実行したり、あらかじめ示した手順で必要に応じて処理を実行させたりできる。
説明では「バックグラウンドで自動実行されるTo-Doリスト」のような表現もされているが、おそらくWindowsの利用スタイルを大きく変える一歩と呼べる機能ではないだろうか。
CopilotがWindowsの検索機能の一部として活用されるようになって久しいが、現状はあくまでユーザーの問い合わせに対して応答しているに過ぎない。
解説ブログの表題にあるように「“回答(Answer)”から“アクション(Action)”へ」とMicrosoftではその位置付けの変化を説明しており、ユーザーからの問い合わせに対応するだけだった“チャットボット”の世界から、実際にユーザーがWindows上で行う数々の作業をAIが自律的にバックグラウンドで処理するようになり、従来のGUIとは異なった使い方をWindows上で実践していくことになる。
同ブログにYouTubeでの解説動画のリンクが貼られているが、例として次のようなものが挙げられている。
これらは、実際にCopilot Tasksチームが内部でテストを実践したものだというが、日々の業務でルーチンのように実行しているものもあれば、ドキュメント作成のように必要に迫られて必要なタイミングで実行するもの、パーティー計画のように立案から実行までの期間にわたって管理が必要なもの、あるいは毎日や毎週やるものではないが、旅行の際のホテルを少しでも安く予約するために不定期に何度か実行する作業まで、タスクを自動化できるようだ。
主に備忘録的な使い方が多いと思われるTo-Doリストには載せないような無意識のルーチンワークも含め、Copilot Tasksではカバーされると考えていい。
マウス操作やキーボード入力、アプリケーションの起動と操作、ブラウザでの各種行動を自動化するツールは既に存在し、古くから利用されている。
最近ではさらに複雑な操作や処理まで可能なRPA(Robotic Process Automation)やノーコードのツールが出回っており、プログラミング知識のいらない業務効率化ツールとして吹聴されているが、Copilot Tasksの対人インタフェースはあくまで生成AIを活用した自然言語であり、CopilotやChatGPTに語りかけるような指示で問題ない。
自動化手順を記録した“マクロ”を逐次呼び出すのではなく、Copilot Tasksに対して作業指示を口頭で出すイメージで、前述のような期間や対象範囲がバラバラなタスクをバックエンドで実行してくれる。
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