業界初、1.8インチQVGAのフルカラー有機ELディスプレイ

» 2004年10月19日 18時18分 公開
[ITmedia]

 TDKと半導体エネルギー研究所は10月19日、1.8インチで320×240ピクセル(QVGA)表示のフルカラー有機ELディスプレイを業界で初めて開発したと発表した。デジタルカメラのディスプレイや携帯電話のメインパネル、PDAなどへの搭載を想定している。

 小型で高性能なTFT「CGS-TFT」を採用したほか、基板上部から光を取り出す「トップエミッション方式」により開口率を高め、高輝度・高精細化した。

 白色有機EL素子とカラーフィルターを組み合わせ、RGB各色64階調、26万2144色を表現できる。表示エリアは36.5×27.4ミリ。

 また、1.5インチでQVGA表示の単色有機ELディスプレイも同時に発表した。画素密度は423ppiで、同社によると世界最高。

 1.8インチカラータイプと同様、トップエミッション方式とCGS-TFTを採用した。ゲートドライバとソースドライバをパネル内部に一体形成して小型化している。開口率も75%にアップしたほか、RGBWを含むモノカラー発光材料を個別に成膜することで省電力化した。

 表示エリアは30.72×23.04ミリ。ポータブルメディアプレーヤーなどに向いているとしている。

 開発成果は10月20日から開かれる「FPD International 2004」(パシフィコ横浜)のTDKブースに展示する。

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