最高なハードウェアに最高な使い勝手は宿るか?──ソニー VAIO type X VGX-X90P(1/2 ページ)

» 2004年11月01日 16時27分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

タイムマシンはちょっと未来からやってきた

 すごい価格とすごいスペックで話題のVAIO type X。店頭モデルとして用意されているのは11月20日に出荷されるVGX-X90P一つのみ。それ以外にソニースタイルではユーザーの用途に合わせた構成を選択できるようになっているが、ここではこの店頭モデルを試用してみた。なお、評価機は本体のみであったため、やはり「すごいスペックと価格」の23インチフルHD対応のPCディスプレイ「VGP-D23HD1」ではなく、通常の17インチディスプレイを組み合わせて作業を行っている。

VAIO type X VGX-X90P。このように横長設置が正式な置き方になる

 type Xの正体、それは「すごいPC」1台+「すごいネットワーク対応キャプチャーマシン」2台が一つの筐体に同居したマシンだ。「すごいPC」のスペックはメーカー製PCとして最高級と言ってもいいだろう。

 何と言っても注目は、現在市販されているCPUで最高クロック速度を誇るPentium 4 560(実クロック3.60GHz)だ。これをIntel 915Pチップセットマザーに搭載、メモリにも高価なDDR2-533を512Mバイト×2chの計1Gバイトを組み合わせている。グラフィックスにはATIのミドルレンジRADEON X600 XT(ビデオメモリ128Mバイト)カードをPCI Express X16に差し込んで動作させる。

 「PC用の」HDDは250Gバイト×2をRAID 0で構成しているので、実質500Gバイトのドライブとして使える。ここまでくると、ユーザーがアップグレードのために手を加えられるのは、グラフィックスカードを最新のハイエンド/ミドルレンジの製品に換装するぐらいだ。

 光学ドライブには、DVDスーパーマルチドライブ(DVD+R 12倍速、DVD+R DL 2.4倍速、DVD−R 8倍速、DVD+-RW 4倍速、DVD-RAM 5倍速)、各種メモリカード(メモリースティック、SD/MMC、xD-ピクチャーカード、CF Type I/II)スロットが用意されている。そのほかインタフェースコネクタとしては、TS対応のIEEE 1394端子にノーマルのIEEE1394、D4出力、USB2.0がある。

右側面にはi.LINKにUSB、ビデオ/サウンドの入力系端子などPCとA&Vの接続系インタフェースがまとめられている

背面も接続系インタフェースがまとめられているが、こちらはA&Vの入出力がまとめられていてPC系のインタフェースは用意されていない

左側面には、電源、モデム、ネットワークといった通常のPCケースでいうところの背面に用意されている

 最高級の価格に恥じず、筐体ギミックの造作もよくできている。光学ドライブとメモリカードスロットは電動ドアになっており、イジェクトボタンを押すとドアが下に開きながら左からトレーが出る、メディアカードの場合はドアが半開きになるといったように、なかなか凝った仕掛けになっている。もちろんRCAの端子は金メッキで、チューナーの高画質機能(ゴーストリデューサー、3DY/C分離、IP変換)は当たり前、オーディオも24ビット/96kHzのHigh Definition Audioに対応しており光端子も装備する。

CEATEC JAPAN 2004の展示で、そのギミックに注目が集まった光学ドライブ&カードスロットベイは正面右上に配置されている

 type Xのキーポイントとなるのがこの記事の冒頭で「すごいネットワーク対応キャプチャーマシン」と表現した「X3ビデオサーバー」だ。市販モデルにはこれが2ユニット組み込まれている。これは自己動作型のネットワーク対応キャプチャー専用ブレードサーバともいうもので、一つのユニットには三つのチューナーユニットが搭載されているので同時に3チャネルの録画ができる。

 X3ビデオサーバーで録画する場合は、サーバユニットに直結した専用のHDD(容量は250Gバイト)に保存される。この録画処理にPC側は一切関与せず、サーバユニットで自己完結する。VAIO type Xの筐体にはこのカードが2枚収納できるので、PCに依存することなく6チャネルの番組が同時録画できることになる。PC側に組み込まれているキャプチャーカード(秋モデルで登場したVAIO type Rに実装されているのと同じもの)を含めればtype X単体で7番組の地上波が同時に録画ができるというわけだ。

 以上がVAIO第二章のイメージカラーである「紫ラメの入ったブラックボディ」に収められていたVAIO type Xのハードウェアスペックだ。VAIO type Xの筐体デザインはユニークで、通常、PCの正面とは「投影面積の狭い向き」であり、VAIO type Xもその向きに外部コネクタを多く備えている。しかし、光学ドライブは広い面に実装され、CPU排熱用スリットも一般的なPC筐体でいうところの「サイドパネル」に設けられている。ユーザーの使い勝手から考えると、PSXと同様、横広に立てて置くという使い方がtype Xの正当な作法となるのだ。

キーボードとマウスのデザインも筐体のカラーリングと統一感を持たせている。キーボード、マウスはともにワイヤレスでキーボードにはタッチパネルも用意されている

最高級のハードだが熟成を待ちたいソフトウェア

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