デジカメ大量撮影画像を簡単バックアップ――「Tripper Next 80」(2/2 ページ)

» 2004年12月10日 19時37分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 次に消費電力がやや大きなHDDタイプのテストとして、日立グローバルストレージテクノロジーズのマイクロドライブ4Gバイトでテストを行った。

 こちらも4Gバイトほぼいっぱいのデータを書き込んだところ、転送レートはCFと比べるとさほど変わらず、4GBの転送に31分19秒かかった。HDDタイプを使用した場合の公称使用時間は30分となっていたので、2回目のテストを行わず、先のCF(512Mバイト)を取り付けて転送を行ったところ、さらに3回の転送を完了して4回目の途中でバッテリーなしとなった。バッテリー切れと言ってもHDDへの書き込みは正しく行われており、作業に不安はない。

 このようにTripper Nextは内蔵電池でも十分な作業時間を持っており、オートパワーオフで無駄にバッテリーが消費されないのはうれしい。しかも内蔵電池にはリチウムイオン電池を使用しており、3段階の残量表示が行われる。バッテリー残表示は先のCFコピー時にテストした範囲では最後の残少なしとなった時点で6回目だった。

 なお、専用の外付けバッテリーも用意されており、内蔵の5倍の容量を持っているようで、両者をあわせた利用時間は180分となる。旅行などで追加充電せずに使用するケースではオプションバッテリーを購入するのもよいが、ACアダプタはワールドワイド電圧対応のもので、市販のコンセントアダプタを購入すれば海外でも利用できる。

画像 専用の外付けバッテリー(右)

USB2.0外付けHDDとしても使える

 撮影時に吸い上げた画像はPCへと転送できる。これはUSB2.0経由で行う。Windows XPのマシンに接続したところ、特にドライバ類は要求されず、HDDとCFの2つのドライブが追加される。

 USB2.0ドライブとしても速く、ファイル数885ファイルで、全容量1.7GバイトのファイルをPC側にコピーするのに134秒(12.95Mバイト/秒)かかった。CFからの吸出しは2.5インチHDDよりも遅いので、ある程度の容量のCF2枚とTripper Nextを使用し、撮影が終わったらCFから吸出しつつ別のCFで撮影を行えば、撮影時間を伸ばすことができるだけでなく家に戻ってからPCにコピーする時間も節約できるわけだ。

 またTripper Nextは、前モデルにはなかったCF/HDDのファイル情報(数と容量)参照や削除、HDDのフォーマットと4桁のパスワード(起動時とHDDフォーマット時に利用する)、バックアップ時の経過表示が加わり、使いやすさが増している。

 小旅行などで、デジカメを長期間使用する場合はどうしてもメモリカードがいっぱいになってしまうが、ノートPCをわざわざ持って行くのは面倒だ。このときには小型で手軽な操作なTripper Nextは、撮影枚数を飛躍的に増やすことができるツールだ。特に海外旅行などで写真を多く撮影するときや、RAWモードをふんだんに活用したいという人におすすめしたい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー