翌日は、台北から電車で約40分の場所にある港町、基隆市を訪れることにした。特にアテはなかったが、とりあえず基隆駅からの人に流れに従って、市内の廟までたどり着いた。
ここで出会ったのが、台湾人高校生のィさんと大学生の鳳儀さんだ。熱心に参拝をしていた彼女らの姿に惹かれ、撮影をお願いしたところ、快くOKをいただいた。
しかも、正月休みを利用して台北から基隆まで遊びに来ていた彼女らは、一緒に基隆の町を回ろうと申し出てくれた。願ったりかなったりだ。ことわっておくが、わざわざ台湾まで女学生をナンパしに来たわけではない。いい写真を撮りたいという思いだけである。念のため。
ただひとつ言えることは、デジカメをきっかけにすれば現地の人とのコミュニケーションが取りやすいということだ。せっかく海外まで来て、ふつうに観光して、絵ハガキやガイドブックと同じような写真を撮るだけではつまらない。たとえ外国語が下手でも、写真を撮って見せるという行為だけで、多少なりともコミュニケーションは成り立つ。
そんなとき、*ist DSはちょうどいい。これ以上大きくて仰々しいデジ一眼では、いかにもプロカメラマンという雰囲気が漂ってしまい、相手が萎縮したり警戒してしまうことがある。かといってフルオートの薄型コンパクト機では、相手が持つカメラと同等であり、ありがたみや緊張感がなさすぎる。だからこそ、本格的でありながら、大げさではない*ist DSがちょうどいいのだ。
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