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» 2005年02月25日 16時20分 公開

「PC用でも大丈夫?」――いろんなキーボードでMac miniを動かしてみた (3/3)

[こばやしゆたか,ITmedia]
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日本語キーボードの問題

 今回編集部に送ってもらったキーボードはすべてJIS配列の日本語キーボードだった。たまたまかもしれないけど、まあこの国で普通にキーボードをさがすとこのキーボードになるということだろう*5

 このようなPC用のJIS配列の日本語キーボードをMac miniにつないだとき、現状のMac OS Xは、それを英語のANSI配列だとして認識してしまう。SHIFT+2を押したとき、キーボードの刻印は「”」なのに入力されるのは「@」だ。Mac OS Xはキーボードをの種類を自動認識するのだけど、その認識を間違えるわけだ。

アップルのUS配列キーボード(クリックで拡大します)
マイクロソフトのJIS配列キーボード(クリックで拡大します)

 アップルのMac miniのページには、「Windows用のJIS配列キーボードを使用する際、英語(ANSI)配列のキーボードと認識される場合があります」という注釈がある。でも、ここで試した範囲では「場合があります」どころはない。100%英語配列だと思いこんだ。そして、この思い込みを設定などで訂正することは、現状ではできない。設定はどこにもないのだ。

 独自の対策をしているのはマイクロソフトだ。付属のCDにはちゃんとMac OS X用のソフトウェアもはいっているのだ。これを使うと、「オプション」のキーボードの種類で「日本語配列」を選べるようになるのだ。

設定画面(クリックで拡大します)

 上の画面を見るとわかるけど、さっきわたしが「ちょっととまどう」といったCtrl、Alt、Windowsキーの順番についての問題も解決してくれる。ただし、このソフトはマイクロソフトのキーボードにしか有効ではない*6

詳細設定画面(クリックで拡大します)

 さらに「詳細設定」では、いろいろついている付属キーにMacintoshならではの機能を割り当てることもできる。デフォルトの設定でも「再生/一時停止」などでiTunesを呼び出すあたり、よくできている。

 これはアップルにこそ作ってほしいソフトウェアじゃないか。いや「詳細設定」までは要求しない。でも、「オプション」にある設定くらいは、アップルが用意するべきだ。

 MacintoshにWindowsキーボードをつなぐっていうのは、いままではたしかにマニア向けの技だった。マニアは自力でなんとかできる*7。でも、Mac miniの登場でそれはマニア向けの技ではなくなっちゃった。PCユーザーがMac miniを買ってきて手持ちの日本語キーボードをつないで、あれれになって、どっかに設定はないのかなあって探し出すという不幸な光景が目に浮かぶようだ(くりかえすが設定はない)。Macintoshとの出会いとしてこれは悲しすぎる。

 サンフランシスコで「お手持ちのキーボードがつながる」といったジョブズは正しい。そこにあるのは英語キーボードだから。でも、それを日本にもってくるときにはそれなりのことはちゃんとしてほしいのである。

追記:Mac mini返却後、OS が10.3.8にアップデートされた。自分のiBookにWindowsの日本語キーボードをつないで実験してみたところでは、上記の問題はまだ解決していない。


*5実はわたしは英語キーボード派なので、あんまり強いことが言えない。

*6Bluetoothキーボードにも効かなかった。

*7自力でなんとかする方法をいま実験中。実はほとんどうまくいっているんだけど、一部問題があるのでまだ公表ができない。これは、解決したら追って発表します。



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